ライフスタイル
車もおしゃれは足元から。
2024年6月6日
せっかく良い感じの車でもホイールが傷だらけだったりすると、こだわりの格好をしているのに、スニーカーが汚れている人を見ているような気分になる。逆に多少オンボロでも足回りがキレイな車は、傷さえもスタイリッシュに感じられて惚れ惚れする。ここに、ホイールは “車の靴”なのだと宣言したい。〈BBS〉〈OZ〉〈ワタナベ〉〈SSR〉〈レイズ〉〈ワーク〉……と国内外に様々なメーカーがあるのもシューズブランドみたいだし。ただ、スニーカーはあれこれ語られるけど、ホイールは車好きのツウな趣味と思われがち。しかし侮るなかれ。おしゃれは足元からとはよく言ったもので、うまく取り入れると、愛車を一味も二味も違う世界に連れていってくれるのだ。
HONDA CITY – 1994
旧車好きの先輩サーファーから破格で譲ってもらい1983年式アルトからこのシティに乗り換えた楢崎さん。聞くと、出合ったときから、日本の老舗〈エンケイ〉のセルバッハホイールを履いていたファッショナブルカーだったとか。そもそもシティは一昔前まで初代こそ良かれとされていたが、ここ数年でこの2代目も最高にクールなチョイスとなった。2000年頃に流行ったというこの3スポークホイールだって同様。古着にも車体にも“起こし頃”があるなら、ホイールも一緒に起こして、軽やかな足取りで行こう。
オーナー

楢崎順平(27) 美容師
「最近手に入れたばかりですけど、改めて見てもカッコいいですね。純正ホイールも付けてくれましたが、今はこっちのほうが気に入っています」。
TOYOTA TOWN ACE – 1981
“気分で履き替える靴”くらいのテンションで話す小林さん。常備30セットほどのホイールを所有している、ある意味常軌を逸した車好きだ。定期的にチェンジしていれば愛車そのものに飽きることもないらしく、事実18歳で手に入れて今年で7年目。サビあり、へこみあり、クーラーなしの1981年式タウンエースは、正直少しボロめな車体だけど、足回りがビンビンだからとにかくクール。ホイールの役割って思っているより大きいのかも!
オーナー

小林隆太(25) 会社員
「ホイールはだいたい半年に一回ペースで履き替えています。これは1979年頃の〈ヨコハマ〉パンサーの14インチ。他には〈ハヤシレーシング〉のアルミ、鉄チン、あとはあえて〈クラウン〉のものにしてみたりもします」。