トリップ
小旅行のマイ・ルール。/うるし漫画家・堀道広
2023年11月21日
ご当地マグネットを行った先で必ず一個。

どの地方のどの土産物屋でも見かける、ご当地マグネット。でもよくよく見れば、構図や造形が秀逸だなと気づく。その観点を持ち、「旅先では必ず一個!」のルールを掲げて収集を続けているのが、うるし漫画家の堀道広さんだ。「パースが利いていて、立体物として良いものを探します。地名入りで枠に収まっているとベスト。素材は樹脂が良くて、ペラペラやメタリック素材だと違うんですよ」。そもそもの始まりは、15年前に新婚旅行で旅したベトナムで見つけたマグネット。日本各地にも同様の土産物があると気づいてから、コツコツと集めてきた。今はJR東海の車内誌『Wedge』で旅日記の連載をしていて日帰りで全国を旅する機会も多く、コレクションもはかどっているそう。「よく見ると着色のズレがあるし、造形も微妙に違う。手仕事の跡を感じるんですよ。どういう環境でどういう人たちが作っているのか、そっちにも興味が湧きますね……」

大切なコレクションから厳選したベスト3をご紹介。「いちばんは北海道の網走マグネット。網走刑務所をバックに、熊とフクロウ、カニ、クリオネ、ニポポ人形が彫られた全部入り。キュートなテイストもたまりません。大阪城マグネットはこのカラーリングセンスにやられました。奈良の東大寺マグネットは構図が美しい。人形は顔が命といいますが、この鹿もとてもいい顔をしています」

外国のマグネットは特例として、お土産でもらったものもコレクション。さすが海外、どれも個性的なモチーフや造形のものばかり。カンボジアはアンコールワットのバイヨン寺院の壁を質感まで再現。スペインは闘牛士と牛の格闘を躍動感たっぷりに切り取っている。

前回のセレクトを忘れてダブってしまうのもご愛嬌。名作は福岡の中洲の屋台の情緒を捉えたマグネット。作り込みが細かくて煉瓦一つひとつにも切り込みが入っており、桜の3D感もすごい。ふたつを比較すると微細な違いがわかるから、一点ものと噛み締めて買おう。
教えてくれた人

堀道広
うるし漫画家
日帰りが多いので身軽に出かける。上野のミリタリーショップで買ったジャケットに、〈無印良品〉のグレーのパンツ、御徒町のアウトドア用品店で買ったアドベンチャーハットと、意図せずアースカラーになりがち。バックパックは色や付属品をセレクトできるハンドメイドで、オンラインショップで選んだもの。
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