カルチャー
中国インディーズ・ミュージックの寺子屋『mogumogu records』。
東京五十音散策 阿佐ヶ谷①
2023年9月18日
photo: Hiroshi Nakamura
text: Fuya Uto
edit: Toromatsu
東京都内の駅名を「あ」から五十音順に選出し、その駅の気になる店やスポットなどをぶらりと周っていく企画「東京五十音散策」。1文字目「あ」は麻布十番に続き、阿佐ヶ谷。
![](https://popeyemagazine.jp/wp-content/uploads/2023/09/mogumogu-records_006.jpg)
ワールドミュージックという概念があるけれど、国の数だけ独自に発展し続ける音楽の世界は広すぎる。改めてそう思ったのは、阿佐ヶ谷で中国音楽のニューカマーにとことん出合えるお店を発見したから!
南阿佐ヶ谷駅へと続くアーケード内にある『mogumogu records』は、今年の3月にオープン。レコード盤を中心に、直輸入した中国インディー・ロック、フォーク、エレクトロニックなどのマニアックな音源を販売している。店主のモグさんは北京で20年ほどレコード店を営業する傍ら、独自のツアーも開催し、長きに渡り中国の音楽シーンに寄り添ってきた。
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![](https://popeyemagazine.jp/wp-content/uploads/2023/09/mogumogu-records_010.jpg)
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![](https://popeyemagazine.jp/wp-content/uploads/2023/09/mogumogu-records_007.jpg)
そんなモグさんがここ日本にお店を移転したのは、阿佐ヶ谷エリアならではの雰囲気や音楽文化に惹かれたから。2016年にプロデュースした、北京発のロックバンド「white+」の東京ツアーがきっかけだったそうだ。高円寺に北京のお店で知り合った心強い日本人の仲間がいるらしく、「友人たちと協力しながら中国と日本の音楽シーンを繋げたい。より多くの人に色んな音楽を聴いて欲しい」と奮闘の毎日。
実際にオススメを流してもらうと、「THE 尺口 MP」や「Jo’s Moving Day」など、聴き慣れないネームばかり。だが、全く知らない曲を視聴するワクワク感が、動画サイトなどからではなく、直球で味わえることも楽しみのひとつだと思う。音源はもちろん、中国語でデザインされたアパレルや小物が充実している店内で、海を隔てたグッドネーバーの懐へダイブしてみようじゃないか。
インフォメーション
![mogumogu records](https://popeyemagazine.jp/wp-content/uploads/2023/09/mogumogu-records_001-320x480.jpg)
mogumogu records
阿佐ヶ谷駅から徒歩5分。目印は手書きの立て看板のみだから見落としてしまいそうになるが、密かにビル3階で中国音楽を鳴らす姿勢もインディー精神の証! ライブ&カフェ・バーとしての顔ももつ店内では、夜な夜なお酒を片手にグッドミュージックに酔いしれる、日本の若者からアジア圏の外国人まで音楽好きが集う。ちなみにモグというのは、中国語でマッシュルームの意味らしい。ステージの壁面いっぱいにペイントされたサイケデリックなキノコも阿佐ヶ谷名物になりそうな予感!?
◯杉並区阿佐谷南1-36-15 マガザン阿佐ヶ谷 3F 13:00~24:00 不定休
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