普段使いの東京案内。

NO.889

2021年4月16日

東京にはなんでもあるけど、なんでもない日常とか、普段の暮らしだってもちろんある。
「お腹すいた〜」とか「花を変えたいな」とか、「帰り道にちょっと寄るか」とか、今日もふと思い立って、いつものあの店へ。

そういう店は別に派手でもないし、わざわざ誰かに自慢するようなこともない。でも自分の日々に馴染んでいて、当たり前のように使える良さがある。そして、なくなると困る。そういう普段使いの店があるっていう小さな幸せ、なかなか気付けないけどいいもんだよね。

漫画家の久住昌之さんは、この特集の取材でこんなことを言っていました。
「地方に仕事に行くと、地元の人がゴハン屋さんに案内してくれるんだけど、2軒目は『普段使ってるお店に連れてって』と頼むんだ。そうすると、たいていそこがとてもいい店。それで『いいねーっ』て言うとみんなすっごく喜ぶ。本当に好きで、自分の人生に寄り添っている普段使いのいい店、っていうのは、特別なんだけど、誰かに言うときなんかは忘れちゃってるものだよね」

東京にだって、そういう店がある。実際にこの街で暮らすならいくつか見つけておきたいし、観光や旅をするにしたって、名所やメガシティな街並みと合わせて訪れてみたくない?

いま東京に住んでいたり、仕事をしていたり、通っていたり。いつか東京に行くぞ、と思っていたり。そんな君の日々のための、東京特集です。

東長崎 誌面

絵巻物みたいにバラっと開ける巨大Map付きの「いま東京で暮らすなら、どの町にしようか?」。このページではよりローカルな目線で東京の町を居心地よく楽しむコツが満載。例えば、東長崎っていう町、知ってる? 素敵なカフェと、人と、音楽が、君を待っているよ。

誌面 新大久保

ちょっとドープな視点で町の過ごし方・歩き方を考えるページ「東京のことをよーく知るための自由研究」。10のテーマを読めば、ひと味もふた味も違う東京のリアルが見えてくる。例えば新大久保は、コリアンタウンじゃない。もっともっと、刺激的な“アジア”だ!

BOOK in BOOKは恒例のEAT-UP GUIDE。今回は東京で暮らしているからこそ気付くローカルな料理店を、いろんな方に取材してリストしています。
グラフィックデザイナーの小林一毅さんの普段使いは、銀座の『銀座シシリア』、ランチのナポリタン(¥700)。資生堂の宣伝部時代、週3くらいで通っていたらしいよ。

『しゃけスタンド』店主の小林雄一さんは、笹塚の『福寿』のチャシュウワンタンメン。チャシュウラーメン(¥580)にワンタンをトッピング(¥50)するのだ。チャーシューじゃなくてチャシュウ、だ。

ミュージシャンで俳優の古舘佑太郎さんは、赤羽の『丸健水産』。ここのおでんと、日本酒「マルカップ」(¥350)を3分の1まで飲むとダーっとおでんのダシを注いでくれる「だし割り」(¥50)がたまらん。行きてーっ。

発売中!

普段使いの東京案内。

東京で暮らすみんなが、本当にいいと思って日々使っている店はどこなのか。いつもよりもローカルでリアルな東京ガイドです。
「こんなトコあるの?」なお店やスポットはもちろん、久住昌之さん、ずんの飯尾和樹さん、ラランドのサーヤさんら素敵な7人の執筆者によるエッセイ「僕が住む町の話。」も必読。
編集部スタッフが本当に普段使いしてる美味しい104軒のリストもぜひ。