
中学生の頃からプロレスにどっぷり浸ってきたという画家の友沢こたおさんを案内役に迎え、クルーズしたのはこのカルチャーの熱狂に触れられるお店。『俺の家の話』以来、プロレスに興味津々だけど、試合観戦はまだビビって行けないそこの君、まずはこんなお店から入門してみるのはどうよ? 行けばわかるさ。
ROUND1
プロレスグッズ界の“東洋の巨人”でリングイン。
最初に向かったのは、本やDVDから実際に試合で使われた凶器までが所狭しと並ぶ、日本最大級のグッズショップ『闘道館』。

東京都豊島区巣鴨2-5-12 ☎03·5944·5588 11:00〜21:00 無休
外道選手のエッセイ集を手に取り、「高校時代に絶対に結婚したいと思った選手なんです(笑)。既婚者だったので諦めましたが」と告白するこたおさん。こういう男性が好みなんですね……。他にもいろいろ興奮気味に解説してくれたけど、まったくメモが追いつきませんでした!
ROUND2
巨肉を頬張りたければ、デスマッチなこの店に集合だ。
「私、特にデスマッチが好きなんで、一度行ってみたかったんですよ」とこたおさんが語るのは、『ステーキハウス ミスターデンジャー』。

東京都墨田区立花3-2-12 ☎03·3614·8929 17:00〜20:00 水休
人間のみならずピラニアやワニとも戦った経験もあるデスマッチ界のレジェンド、松永光弘さんが営む店。1ポンドステーキ(¥2550)に舌鼓を打ちつつ、「危険なことをするときは何を考えているんですか?」と問うこたおさんに、「何も考えちゃいけないんですよ」と松永さん。淡々とデスマッチ伝説を語る松永さんを、終始尊敬の眼差しで見つめるこたおさんだった。


こたおさんもぺろりと完食していた。
ROUND3
“名勝負製造機”の雑貨屋でマスクの芸術性に思いを馳せる。
メキシコ直輸入のものをはじめ、プロレスマスクの品揃えがピカイチな『ホカクドウ』は、“名勝負製造機”との異名を取る日高郁人選手の雑貨屋。


東京都中野区5-52-15 中野ブロードウェイ内2F ☎03·6323·9859 12:00〜19:00 不定休
日高選手いわく、メキシコのものは日本製とは違って色使いが独特なんだとか。「私、母(友沢ミミヨさん)とのアートユニット『とろろ園』でマスクをよく描くので、すごい勉強になります」と、店内を物色するこたおさん。実は彼女、日高選手とはB級ヒーロー映画『電エースキック』で共演していたそう。マジか!

ROUND4
デスマッチ選手の集いし聖地で“流血マシーン”と再会。
こたおさんが愛するデスマッチ団体「大日本プロレス」のオフィシャルショップ。

杉並区高円寺北2-22-2 ☎03·5356·6460 16:00〜20:00、土・日15:00〜19:00 水休
店員として「大日本プロレス」の選手がいる。人気のくじ引きは、選手の幼少期の写真など、豪華景品をもらえる可能性も。
「現場で見ました!」とまず手に取ったのは「ポセイドン伝説」と題された試合DVD。解説にある「あなたの知らないサマーバケーションレスリング」という一文が気になりすぎる。お店にはこたおさんがデスマッチに目覚めたきっかけとなった、「信州信濃の流血マシーン」ことアブドーラ小林選手がたまたまいた!
ROUND5
貴重な資料も閲覧可!ドラマチックな居酒屋で〆。
〆は団体「DDT」が運営する居酒屋『エビスコ酒場』。

新宿区歌舞伎町1-14-6 B1 ☎03·5155·0821
12:00〜15:00・16:00〜21:00、土・日・祝12:00〜21:00 無休
茹でタン(¥690)と、閲覧用に置いてあった「DDT」の選手の写真集(撮影はレスリー・キー!)をツマミに、エナジードリンク「BLACKOUT」(¥490)をグビッ。「これ、ポスターは部屋に貼っていましたが、写真集は初めて見ました! 飯伏幸太選手、素敵♡。今日は楽しかったです!」。かくして、肉汁たぎるプロレス名店巡業は幕を閉じた。
