ライフスタイル

【#3】ボクの好きなギターの話。

2022年5月25日

 今回は僕の愛用ギターについて書いてみたいと思います。このタウントークの#1で紹介したように僕は70年代ロックが好きで、バンドでギター&ボーカルを担当しているのですが、ギターにもこだわりがあります。なにしろ僕はギターさえあれば何処でもいつまででも弾き続けられるような人間なので(笑)。

 ギターといってもアコースティックやエレキなどいろいろな種類のものがありますが、僕がバンドなどで一番主に使うのはエレキの方なのでそれを中心に紹介します。また今回も僕のバンドGRASSHOPPPERの演奏によるオリジナル曲『All Up To You』の動画をアップしますのでその中でも色々な愛用ギターの様子を観ていただけると思います。

 さて、まずは僕が最も気に入っている一本。Gibsonというアメリカの代表的メーカーの「SG」というモデルです。これは、このモデル自体がEric ClaptonやPete Townshend,Angus Youngなど当時のアーティスト達に気に入られていたということもあるし、ロックな雰囲気がとても漂う形で元から好きなギターではあるのですが、僕が使う一本は特に特別で、このサイケなペイントに思い入れがあるのです。実はこれは僕が幼稚園の頃に自分でペイントしたもの! 父にこのギターを渡され、好きにペイントしていいと言われた僕が特にデザインを考えることもなくいきなりポスターカラーペンで描いています。僕が小学5年生の時にギターを弾くようになるまではずっと父が使っていました。そんな思い出も含め一生大切にしたいギターなのです。

 2本目はGrecoという日本のメーカーの古いギター。これは一昨年のクリスマスに手に入れたもので,好きで読んでいる70年代当時のMUSIC LIFEという雑誌の裏表紙で四人囃子の森園勝敏さんがこれを弾いている広告を見て欲しくなってしまいました。このGrecoというメーカーは日本が世界に誇る素晴しいメーカーだと思います。僕の持っているものも70年代当時モノのビンテージですが、とにかく丁寧に作られていて、日本人の情熱も感じられ、上記GibsonやFenderに匹敵するほどの色褪せることのない力強さを出してくれます。

 3本目。これはとっておき! 2年前に父が材木を切るところから作ったハンドメイドギター「TOGI Special」。名前やデザインからもしや…? と思う方もいるかもしれませんが、そう QueenのBrian Mayが14歳の時に父親と協力してギターを作ったというエピソードに刺激されて父が作ってくれました。ちょうど僕も14歳の時で、父は前からギターを作ってみたいと思っていたそうなので、良いタイミングだったようです。しかもその結果ちゃんとコンサートやレコーディングにも使えるようなクオリティのものが完成したので大満足。父もその後ギター制作にハマり、自分用にまた第二号を作ったりしていました。いつか僕がもっと音楽で活躍するようになったら楽器メーカーが”東儀典親シグネイチャーモデル”として取り上げてくれたら嬉しいんですけどね。これも世界に唯一のとても大切な一本です。

 さて最後は、最近また自分でペイントしたギターを紹介します。元々ジャンク品だったレスポールタイプを見つけてきて、父が少し整備をしたら完璧に音が出るようになり、去年の秋にペイントしました。今はもう幼稚園の頃のような絵が描ける訳ではありませんが、よりサイケを意識して以前とまた違った表現ができたと思い、気に入っています。父のデビュー25周年コンサートに出演した時はこれが活躍してくれました。

 この4本が、今一番信頼していてライブなどでも活躍してくれているギターです! これからもたくさん弾き込んで自分にしか出せない音を追求していきたいと思います。

プロフィール

東儀典親(ちっち)

とうぎ・のりちか|2006年、東京都生まれ。奈良時代から1300年にわたり雅楽を世襲してきた東儀家に生まれる。雅楽はもとより、幼少期から70年代ロックを愛し、作曲を手掛ける音楽家でもある。同世代でバンド『GRASSHOPPPER』を結成し活動。愛称は「ちっち」。

Instagram
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