巨大オフィスビルが今回のターゲット。果たして安全に解体することはできるのか。
contemporary – ism – living + art – 現代作家による家具作品とアート展@Objet dʼ art
ヴィンテージ家具のギャラリー「Objet d' art(オブジェデアート)」にて、アートサロン「SCÈNE」協力のもと、アートや立体作品を交えての企画展が開催。ベルギー出身の現代作家を主体にした作品群は、ほとんどが本邦初の展示となっている。そんな興味深いアートやヴィンテージ家具を会場で体感して、生活とアートが地続きになる楽しさを味わいたい。
期間中は出展作品の販売、受注を行うほか、同時に展示されているアートやヴィンテージ家具等も販売。
会 期:2022年3月4日(金) - 4月3日(金) 11時 - 19時(入店は18時まで)
会 場:Objet dʼ art 江戸川区小松川 4-64 (入場無料)
『たぶん悪魔が』ロベール・ブレッソン(監)を観る。

科学技術が発達し、環境破壊が進むこの世界に、厭世的な思いを抱きながら暮らす若い男の日常が、キレッキレのショットと編集で不穏に描かれる。とりわけ、森林が伐採される様子を淡々と映し出すシークエンスの不気味さったらない。メリメリッという木の切られる音とともに、一度観たら忘れられないトラウマを残す。人間の肉体が刃物で一刀両断される有様を、その断面も含めて見せていくスプラッター映画が”切株映画“なんて呼ばれたりするが、本作では木の切株自体が人間の惨殺死体に見える……とでも表現すべきか。監督は映画好きが避けては通れないロベール・ブレッソン。1977年の作品だけど、今観ても問答無用で新しい。ちなみに、同時期にはブレッソンの『湖のランスロ』も公開される。3月11日より公開。
『連合赤軍 革命のおわり革命のはじまり』を読む。

鈴木創士(編)
連合赤軍によって引き起こされたあさま山荘事件から今年で50年を迎える。この“事件”とは、いや“革命”とは果たして何だったのかを、12名の論者がとことん考え抜いた論考集。とりわけ、小泉義之さんの「暴力革命について」と、市田良彦さんの「「十五少年漂流記」から「蠅の王」へ」が印象に残った。この“事件”、いや“革命”のことなんてまったく知らないよって人こそ読むべし。¥2,970/月曜社
collection croisée @collectioncroisee.com (online art gallery)

アーティストであり、ギャラリー「準備中」のディレクターとしても活動する小田原亜梨沙とフランスのイラストレーターAndré Derainneによる、ドローイングの魅力がたっぷり詰まった展示がオンラインで開催中。第4回目となる今回はオリジナル作品の販売も行っているから、家に何を飾るか考えながら鑑賞するのも楽しいかもしれない。下記のリンクをクリックすると今すぐ展示にアクセスできる。
会期:2022年2月1日(火)〜4月30日(土)
会場:collectioncroisee.com
Chim↑Pom展:ハッピースプリング @森美術館

Chim↑Pom(チンポム)の初の本格的回顧展。サブタイトル「ハッピースプリング」には、「長引くコロナ禍においても明るい春が来ることを望み、たとえ待ちわびた春が逆境のさなかにあっても想像力を持ち続けたい」というChim↑Pomのメッセージが込められているそう。差別や偏見、汚染や境界といった社会問題について作品のなかで取り上げてきた彼らの表現が、この春、グサグサ刺さること間違いなしだ。
会期:2022.2.18(金)~5.29(日)、会期中無休
会場:森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階)ほか
時間:10:00~22:00(最終入館 21:30) ※火曜日のみ17:00まで(最終入館 16:30)
※ただし5月3日(火・祝)は22:00まで(最終入館 21:30)
入場:事前予約制を導入。当日、日時指定枠に空きがある場合は予約なしでの入場可。詳細はHPにて。