旅する人:ヒロシ
『「探偵小説」の考古学: セレンディップの三人の王子たちからシャーロック・ホームズまで』

レジス・メサック(著) 石橋正孝(監訳) 池田潤他(訳)
江戸川乱歩やヴァルター・ベンヤミンも魅了したという探偵小説論の古典だ。探偵小説はどこに起源を持ち、どのような紆余曲折を経て、ジャンルとして成立するに至ったのか……。それが膨大な文献を参照しつつ、まさに探偵小説のごときスリリングさで綴られる。800ページ以上あるので、この本が凶器になる探偵小説があっても不思議じゃない。¥9,680/国書刊行会
TEMBEA SHOP EVENT「Pre-order 2021FW」
2004年にスタートしたバッグブランド『TEMBEA』による2021年秋冬コレクションの先行受注会が京都に引き続き東京でも開催。
会期:8/26(木)-8/29(日)
会場:TEMBEA Tokyo
東京都渋谷区神宮前1-1-12 #103
Tel. 03 3405 5278
「シャレーオート」展 〜シャルロット・ペリアンとジョゼ・ザニーネ・カルダス 偉大な建築家、デザイナーが手掛けた家具〜
国内で世界中のヴィンテージモダン家具を展開する2つのギャラリー「ATELIER GALLERY」と「Objet d' art」が「ラグジュアリーな山小屋」をテーマに伊勢丹新宿店本館2階でエキシビジョンを開催。
フランスの建築家シャルロット・ペリアンとブラジルのデザイナー、ジョゼ・ザニーネ・カルダスの家具作品を中心に独自の空間コーディネートと展示販売が行われる。
会期:2021年8月25日(水)~9月5日(日)(12日間)
会場:伊勢丹新宿店本館2階
〒160-0022 東京都新宿区新宿3-14-1 Tel. 03-6276-5323
『ドライブ・マイ・カー』濱口竜介(監)

ェスティバルで評価されまくっている濱口竜介監督が、なんと村上春樹の同名短編小説を映画化。本作もつい先日、カンヌ国際映画祭で日本映画としては史上初となる脚本賞を含む4冠に輝いた。妻を亡くした舞台演出家兼俳優の男が、広島の演劇祭で彼の運転手を務めることになった少女との交流を通して、喪失感を癒していく……というのがあらすじではあるが、それでは語りきれない魅力的な細部の宝庫である。特に、頬を伝う目薬のしずくから本当の涙へ、という“イメージのバトン”にはマジでしびれた。8月20日より全国公開。
TOKAS Project Vol. 4 「道と根」@トーキョーアーツアンドスペース本郷

トーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)とクンストラウム・クロイツベルク/ベタニエンとの交流は今年で10周年。本展では、TOKASのレジデンス・プログラムに参加経験を持つドイツ拠点のアーティストを紹介。参加作家は杉藤良江、武田竜真、シンゴ・ヨシダ、マーティン・エブナー、ヨアヒム・フライシャー、ステファニー・ガウス。休館日等はHPで要確認。
「ル・パルクの色 遊びと企て」ジュリオ・ル・パルク展@銀座メゾンエルメス フォーラム

光や動力を取り込んだキネティック・アートやオプ・アートの先駆的存在で、公共の場における観客の参加を促す作品を展開した視覚芸術探究グループ(GRAV)の設立メンバー、そして、活動初期から継続する色の可能性を探求した幾何学的な抽象画で知られるジュリオ・ル・パルク(1928年アルゼンチン、メンドーサ生まれ)による日本での初めての個展「ル・パルクの色 遊びと企て」ジュリオ・ル・パルク展が銀座メゾンエルメス フォーラムにて開催。またとない機会なのでぜひ足を運ぼう。休館日等はHPで要確認。