11月のフードカレンダー(RoJean)
カンザス州出身の姉弟が、家族のレシピをもとに振る舞ってくれるアメリカの家庭料理の店『RoJean』が今月21日にオープン。アメリカンビスケットにソーセージ入りホワイトソースのかかったアメリカ南部の定番朝ごはん(金曜日限定)や、超スイートなピーナッツバターパイなど、リアルマザーテイストが味わえるお店。ジャンクなイメージが強いアメリカンフードだけど、彼らの思い出が詰まった故郷の味は素朴で優しさに満ちている。
インフォメーション
RoJean
コロラド州に住むおじさんが30年ほど前に作った味のある食器や、カンザス州にいるグランマと手作りしたナプキンなど、備品も“ホームメイド”。
世田谷区北沢1-9-2 ︎☎︎なし 木〜日8:00-15:00 月火水休(変更可能性あり)
『ポール・トーマス・アンダーソン ザ・マスターワークス』を読む。

アダム・ネイマン (著) 井原慶一郎(訳)
つい先日公開された予告編から既に傑作臭がぷんぷん漂う最新作『Licorice Pizza』が待ち遠しいポール・トーマス・アンダーソン監督。彼の全作(MVも含む)を解説しつつ、その魅力に迫る壮大な1冊。『ブギーナイツ』のあるシーンを繰り返し観たというサフディ兄弟が序文を寄せているってところも含め、マジで読みどころしかない。¥4,950/DU BOOKS
『PASSING 白い黒人』レベッカ・ホール(監督)をNetflixで観る。

ときはNYでハーレム・ルネサンスが展開された1920年代。子供の頃は友人関係だったアイリーンとクレアが大人になって再会を果たす。2人にはそれは黒人でありながら白い肌を持って生まれたという共通点があった。違うのは、前者は白人として、後者は黒人として生きてきたということ。そんな2人の人生の交錯を通して、人種やジェンダーなどの深いテーマが考察される。アリス・ウォーカーやジュディス・バトラーなど、現代アメリカの作家に大きな影響を及ぼした、ネラ・ラーセンの『白い黒人』が原作だ。11月10日よりNetflixで独占配信。
「川島小鳥 x 仲野太賀 / (世界)²展」@UTRECHT/NOW IDeA

川島小鳥x仲野太賀の作品集 『(世界)²』(読み方:せかい)が発売! その刊行を記念した展覧会が12月12日まで『ユトレヒト』にて開催中。また11月26〜29日までの4日間は、渋谷ヒカリエ内にある『aiiima 1&2』でも本書の刊行記念展が開催され、2会場とも異なる構成&プリントみたいなのでぜひ両会場に足を運んでみよう! 詳細は以下でチェック。
「ル・パルクの色 遊びと企て」ジュリオ・ル・パルク展@銀座メゾンエルメス フォーラム

光や動力を取り込んだキネティック・アートやオプ・アートの先駆的存在で、公共の場における観客の参加を促す作品を展開した視覚芸術探究グループ(GRAV)の設立メンバー、そして、活動初期から継続する色の可能性を探求した幾何学的な抽象画で知られるジュリオ・ル・パルク(1928年アルゼンチン、メンドーサ生まれ)による日本での初めての個展「ル・パルクの色 遊びと企て」ジュリオ・ル・パルク展が銀座メゾンエルメス フォーラムにて開催。またとない機会なのでぜひ足を運ぼう。休館日等はHPで要確認。