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【#1】「フィギュア」スケートとは?

執筆: 浅田舞

2022年2月9日

text: Mai Asada
profile photo: Marcel Fujii(t.cube)
edit: Yukako kazuno

冬の花形競技の一つ、フィギュアスケート。

多くの方がテレビで見たことがあるのではないでしょうか。

ところで! フィギュアスケートと呼ばれる、名前の由来を皆さんは知っていますか?

“フィギュア”ってなんでしょう。

優雅に滑る姿から選手をお人形さんに例え“フィギュア”なのでは? と思う方が大半だと思います。

実際は、全く異なるのです‼︎

フィギュアスケートの“フィギュア”は、英語で「図形」という意味の「figure」です。

フィギュアスケートが、なぜ「図形」なのか。

昔のフィギュアスケートは現在と全く違うルールの競技でした。

華麗に滑るスポーツなのではなく、氷の上にどれだけ正確に図形を描くことが出来るかを競うスポーツ(コンパルソリー)だったのです。

当時はオリンピック等大きな世界大会でも、図形を描くコンパルソリーと、音楽に合わせて踊るフリースケーティングの両方で競われてたのですが、様々な理由から、1990年代にコンパルソリーは競技種目として廃止されたそうです。

廃止にはなりましたが、フィギュアスケートの滑り方は、コンパルソリーが基礎となっているので、ダイナミックなステップも分解していくと、図形として表すことができる繊細なスポーツなんですね。

60m×30mのスケートリンクを厚さ3mm~4mmほどのブレードで高速スピンやダイナミックなジャンプを行いながら、美しさや個性を表現するスポーツ

“フィギュアスケート”

由来を知り観戦するとまたフィギュアスケートの魅力を知っていただけるのではないでしょうか。

初めてスケートリンクに遊びに行った日

プロフィール

浅田舞 

あさだ・まい | 1988年生まれ、愛知県出身。フィギュアスケーターとして現役中は日本代表となり、数々の世界大会に出場し成績を残し、引退後はスポーツキャスターとして活動するほか、アイスショーの出演やタレントとして様々なメディアに出演。2017年には、初の本格的舞台女優に挑戦。活躍の場を広げている。