カルチャー

特集「僕らの古着ディスカバリー。」

NO.955

僕らの古着ディスカバリー。

2026年10月7日

古着は自由だ!いつだって発見にあふれている。

好きなブランドを聞かれたら、「古着!」と即答。
よく行くショップとなると、馴染みの古着屋が真っ先に思い浮かぶ。
古着はそれほど、僕らの毎日に欠かせないものになっている。
壮大な時の流れが刻まれたリアルヴィンテージには圧倒的な説得力があり、
ブランドのアーカイブ古着にはタイムカプセルを開くような高揚感がある。
アウトドアやワークなど、特定のジャンルを深掘りし始めると、
縫製や生地などのディテールへの探究が止まらなくなる。
なにより最高なのは、誰にも価値づけされていない古着が必ずあることだ。
洗濯や乾燥を繰り返して妙に歪んだ形のスウェットや
適当な長さにカットオフされたデニムパンツなど、
自分が「いい!」と思えば、それはこの上ない一着になるのだ。
しかも、それが手頃な価格で発見できたりするからたまらない。
友人に「それどこの?」と聞かれたりしたら、心はきっと小躍りするだろう。
あ、今回の特集では「Vintage」「Vintage Shop」を使っているけど、
これは英語では古着屋を「Used Shop」と呼ばないからであって、
グッドレギュラー中心の古着屋のことだと思ってほしい。
いずれにしても、古着はどこまでも自由。だから、既存の価値に捉われず、
自分の直感を信じて、どんどんディスカバリーを楽しもうじゃないか。

発見!僕らがいま欲しい古着。

古着を愛する『POPEYE』スタッフが集まって、“THE GOOD VINTAGE DISCOVERY CLUB”を結成。たくさんの古着屋を巡って、僕らにとっての“グッドレギュラー”を探すことにした。時に古着の“大海”に溺れそうになりながらも、“好き”と“気分”を羅針盤に突き進み、発見したお宝。正直、いい古着はまだまだあるに違いない。でも、ここで紹介するキーワードとアイテムは、これから古着を探すときの、一つの指針になるはずだ。

〈ポロ スポーツ〉のマルチカラージャケット

〈バナナ リパブリック〉のアノラックジャケット

ウィップコード生地のスポーツジャケット

デッドストックのBDUジャケット

コーデュロイのテーラードジャケット

ノーメックス素材のワークジャケット

〈ドルチェ&ガッバーナ〉のサファリシャツ

仕立てのよいイタリア製チェックシャツ

パタゴニアの「リズム」シリーズ

〈カルバン・クライン>ロングコート

ケミカルウォッシュのデニムジャケット

フランス製のフロッキープリントもの

〈サルベージ〉のワークシャツ

〈ペンドルトン〉のアンコンジャケット

フード付きのラガーシャツ

ソールにリペアが施されたスニーカー

ペンキでいい具合に汚れたデニムパンツ

カップショルダージャケット

国内外の車メーカーのキャップ

無地のバーシティジャケット

NEW VINTAGE SHOP, NEW DISCOVERIES !
ニューオープンの古着屋へ、いざ飛び込もう。

いっときの開店ラッシュはひと段落したといわれるけど、どうしてどうして、リサーチしたら気になる“新顔”を続々と発見。今回は厳選して都内の6軒を紹介。はじめましての古着屋探訪は、いつだってちょっとした冒険だ。心躍らせて、未知なる扉を開けよう!

服好きに話題の『bonboli』を目掛けて松陰神社前へ。

右はレーヨンギャバジン製のプルオーバー、左は〈ジョルジオ アルマーニ〉のジャケット。

溶接工を火花や熱から守るウェルダージャケット。

アンモナイト柄(!)のパジャマパンツ。

三軒茶屋駅の南口、階段を上がってすぐの“ミスド”の上に、こんないい古着屋ができていたとは! 『LECHENKO』では、上質な古着をゆったりと吟味。

若きシティボーイたちは何をDIGする?
古着がなくちゃ、はじまらない!

『POPEYE』のファッションページでもお馴染みのモデルの江川之雲と桜木蓮音。ともに2008年東京生まれのシティボーイたちが夢中になる古着って? 原宿にある大箱の古着屋でのショッピングについて行ったら、リアルな古着ライフが見えてきた!

気になった古着を
お互いに見せ合いながらショッピング。

蓮音くんはオーストラリア製の
〈リーバイス〉のスエードジャケットを試着。

之雲くんがはいた
〈ポロ ラルフ ローレン〉のチノパンはジャストレングス!

天井には〈ルイスレザーズ〉のレザージャケット。
ミュージアムピース級の一着。

必ず隅々までチェック。
わかりにくいところにも、いいものがあったりするから。

ここが、いま最も“濃いエリア”だ!
世田谷線で古着アドベンチャー。

1軒目で「これは!」と思っても、まだまだDIGは終われない。次の店にさらなる良き出合いがあるかもしれないからね。悔いなきよう、たくさんのショップを巡り、体も心も汗をかきながら“お宝”を見定めよう。ならば、世田谷線に乗るしかない。三軒茶屋から松陰神社前、上町、山下(豪徳寺)などを経て下高井戸まで。ときに行ったり来たりしつつ、今日は一日、心ゆくまで古着屋巡りだ!

原田さんが7000円以下でDIGしたもの。ボトルホリダー付きヒップバッグ。

1980年代の〈ヘインズ〉の無地ボディに、誰かが巧みなイラストを描いたもの。

1970年代のアメリカ製の〈タフナッツ〉のデニムのベルボトムは3000円ほど!

1970年代特有の光沢感のあるタフタ素材と色の切り返しがグッドなジャケット。

スタジャンのボディで知られる〈BUTWIN〉のバスケ用ウォームアップパンツ。

1950〜’60年代のものと推測される、虹色のライン入りのゴルフカーディガン。

VINTAGE HOPPINNG!
シティガールの高円寺探索。

いい古着を探すなら、やっぱり高円寺は外せない。古着大好きな韓国人クリエイターのBomiちゃんが、チング(友人)のYuumikoちゃんを誘って気ままにホッピング。二人はどんな宝物に出合えたかな。シティボーイにとっても馴染みの古着の街を、また新しい視点で冒険するきっかけにもなるはず!

スタイリスト・原田学さんに学ぶ、
“ちょうど良い古着”の探し方。

古着への造詣は海よりも深く、ショップからの信頼は太古の地層よりも厚い。古着界隈で一目、いや十目百目置かれているスタイリストの原田学さんが教えてくれたのは、古着の“大海”を自由かつ独創的に楽しむ術。原田さんが7000円以下で掘り出したお宝を見せてもらい、おすすめの3軒で “ちょうど良い古着”をDIGしてきたよ。

古着をバイイングする“目利き”が
思わず個人買いしたものとは?

『JANTIQUES』の内田斉さん、『PROPS STORE』の土井健さん、『jipae』の香取優希さん、『VINSON HOUSE』の雨宮功治さん。『ポパイ』誌上でもお馴染みの古着店オーナーの私物が気になる! 仕事抜きで「欲しい!」と思ったのは、どんなアイテムなのか。出合いの逸話や惹かれた理由、その楽しみ方を教えてもらった。4人の視点は、僕らの古着探しの道標にもなるだろう。

5点とも『VINSON HOUSE』の雨宮さんの私物。

それらはきっと人生を映し出す。
5人それぞれの“古着地図”。

じっくりと向き合っていると、古着は静かに語りかけてくる。どんな背景があるのか。そして、持ち主はなぜそれを選んだのか。きっと、手元に残っているのは理由があり、必然でもあるはずだ。他の誰とも違う、自分だけの古着遍歴。西山徹さん、藤井隆行さん、中津川吾郎さん、大橋高歩さん、西浦徹さん。5人それぞれの、愛する古着にまつわるストーリー。

SEOUL VINTAGE CRUSING
古着を探して、ソウルに週末旅行。

韓国の大好きな街・ソウルで古着が盛り上がっていると聞いたら、居ても立っても居られない。若者が始めた面白い古着屋を中心にクルージングしてきたよ。まさに、DIG&DIGな週末古着旅!

インフォメーション

特集「僕らの古着ディスカバリー。」

POPEYE 2026年11月号「僕らの古着ディスカバリー。 THE GOOD VINTAGE DISCOVERY CLUB」

古着の面白さは“発見”にあり。年代や価値にとらわれず、自分だけの宝物を探し出そう。上記した企画以外にも、〈CUP & CONE〉デザイナーの依田亮さんと〈restrunt〉デザイナーの平沢幹太さんの古着ショッピングに同行した「買い物についていってイイですか?」、人気連載「軽妙通信」の「大阪買いだおれツアー特別編」、『ポパイ』が敬愛する6人に聞いた「僕の好きな古着屋」、〈AURALEE〉デザイナー・岩井良太さんや〈kolor〉クリエイティブディレクター・堀内太郎さんらにインタビューした「クリエイションを掻き立てる古着」なども。古着をDIGする楽しさに満ち満ちた一冊です。¥1,060