カルチャー

PARAKEET CINEMA CLASS Vol.19/『旅と日々』(監督:三宅唱)

「三宅唱監督の新作は“トンネル地理学映画”なのか?」

2025年11月26日

jingle: Kensuke Ide
cover design: Katsuyoshi Mawatari
text,podcast: Ryoma Uchida
edit: Keisuke Kagiwada

“真の映画批評に触れられるこの世でただ1つ”のポッドキャスト番組
「PARAKEET CINEMA CLASS」。

 映画批評家の廣瀬純さんとライターの鍵和田啓介さんが、公開中の映画をネタバレ上等で語り明かすポッドキャスト「PARAKEET CINEMA CLASS」。今回取り上げるのは、本誌『ポパイ』の連載「三宅唱のPOP-EYE CINEMA」でもお馴染み、三宅唱監督の最新作『旅と日々』です。まずは予告編をチェック!

 『ケイコ 目を澄ませて』(22)、『夜明けのすべて』(24)などで数々の映画賞を席巻し、現代日本映画界を牽引する三宅唱監督の最新作。つげ義春の短編漫画「海辺の叙景」と「ほんやら洞のべんさん」を原作に、シム・ウンギョンを主演、共演に堤真一、河合優実、髙田万作を迎える本作。行き詰まってしまった脚本家の李(シム・ウンギョン)は、旅先でおんぼろ宿に迷い込む。そして自らの人生と向き合っていく……。

 ショットを繋ぐ「トンネル」に着目しつつ、この映画自体が「トンネル」のような形象で創造されている、と廣瀬さん。そして“全てのショットがトンネルからの出口の光景である”と思わせる「トンネル地理学映画」として本作を読み解きます。ポッドキャストの動画版も近日配信予定。こちらのチャンネル登録もお願いします!

※繰り返しますが、ネタバレ上等がコンセプトなので、未見の方はくれぐれもご用心を

Host:
廣瀬純/1971年、東京都生まれ。哲学・映画批評。龍谷大学教員。映画関係の著書に『シネマの大義』『シネキャピタル』『監督のクセから読み解く名作映画解剖図鑑』など。
鍵和田啓介/1988年、東京都生まれ。ライター、編集者。著書に『みんなの映画100選』など。