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〈adidas Originals〉とミュージシャンの肖像。#3

Chilli Beans.

2025年8月2日

〈adidas Originals〉とミュージシャンの肖像。


photo: Ryohei Ambo

styling: Kazuro Sanbon

hair & make: Narumi Tsukuba

text: Neo Iida

左から、Maikaさん/スニーカー「スーパースターⅡ」¥13,750、「オリボンシューアクセサリー」¥2,750(ともにadidas Originals/アディダスお客様窓口☎0570・033・033) Motoさん/スニーカー「スーパースターⅡ」¥13,750、ファイヤーバードトラックトップ¥13,200、ファイヤーバードトラックパンツ¥12,100、「オリボンシューアクセサリー」¥2,750(すべてadidas Originals/アディダスお客様窓口) Lilyさん/スニーカー「スーパースターⅡ」¥16,500、「オリボンシューアクセサリー」¥2,750(ともにadidas Originals/アディダスお客様窓口)

 大久保、午後2時過ぎ。駅から徒歩数分の韓国料理屋に、肉厚のサムギョプサルをじゅうじゅう焼くChilli Beans.の姿を発見。近くにあるスタジオでの練習が終わると、よくこうやってみんなでごはんを食べるらしい。結成から6年、この6月には全国7都市を巡るライブハウスツアーを完走し、この夏はSUMMER SONIC 2025などの大型フェスに出演。最新EP『the outside wind』は一つひとつの楽曲が自由かつジャンルレスで、4曲ながら今のChilli Beans.の音楽をまるっと体感できる。バンドとしてミュージシャンとして成熟を続ける一方、オフの時間はもりもり食べてたくさん笑うヘルシーさ。店内で流れるK-POPに合わせて、体を揺らしながら食べる姿が印象的だった。

 まるで幼馴染みのように仲のいい3人だけれど、出会いはバラバラに入塾した音楽塾ヴォイス。才能あるアーティストの発掘と育成に力を注ぎ、シンガーソングライターを多く輩出している。10代だった3人は、それぞれに音楽への熱い思いを抱えてヴォイスの扉を叩いた。

「確か中学3年生くらいの頃にギターは買っていて、録音とかもせず、思ったことをただ歌っていて。好きなアーティストが卒業生だったのでヴォイスを知って、自分を表現したい、曲を作りたいと思って入りました」(Moto)

「「最初に好きになったのはアメリカの学園モノミュージカル。中学生くらいで男性アイドルにハマって、あと日本の女性シンガーソングライターの方々の曲を聴いてきました。そのうち好きなシンガーソングライターさんが通ってた塾を見つけて入りました。ボーカルのレッスンはもちろんですけど、アコギも弾くように」(Maika)

「周りに内緒でアイドルをやっているというアメリカのティーンドラマが大好きで、いつか音楽をやりたいと思うように。あとお母さんが韓国のバンドが好きでライブハウスによく連れて行かれていたんです。そこでアーティストがギターで弾き語りをする姿を見て自分もやりたいなと思って、ギターを弾き始めて。そのあとでヴォイスに入りました」(Lily)

 少人数制で授業を行うヴォイスでは、生徒2〜3名に対してひとりの先生が付く。あくまで塾だから、同時期にどういう生徒が通っているかまでお互いにそう把握できないけれど、3人は顔見知りではあったという。そんな3人はある日先生から「バンドを組んでみない?」と告げられる。

「部屋にみんな集められて、バンドの話をされて、『やってみます』って言いました。どんな気持ちだったんだろう……、穏やかな気持ちでした(笑)。その頃はメタルとかポップスも聴いてたし、いろんな音楽を聴いていて。でもバンドもやってみたいと思っていました。音楽もそうですけど、バンドの見え方みたいなものが好きで、憧れていて」(Moto)

「私は、最初はシンガーソングライターになりたかったけど、ヴォイスに通ううちにひとりでやるよりみんなでやるほうが好きかもなと思うようになっていたんです。それになんとなく二人のことも知ってたし、不安はなかったです。私は結構グイグイ派の性格だから、とにかくルンルンしてた気がします」(Maika)

「私はヴォイスに入ってから『バンドやりたいです』って相談したことがあって。だからすごく嬉しかった。二人のことは、前からモニ(Moto)とも、まいぴん(Maika)とも話したことがあって知っていたから、一緒にやることがわかって楽しみでした」(Lily)

 Chilli Beans.として初めて3帖くらいの小さな防音室で音を鳴らしてみたら楽しくて、そこからすべてが始まった。いろんな音に興味があって、それぞれが歌を大切にしていて、全員が作詞も作曲も手掛ける全天候型。“バンド”の型にハマらないからChilli Beans.の音楽はとても瑞々しくて、僕らのすぐそばを疾走してくれる。

Chilli Beans.「just try it」
2025/4:17/A.S.A.B

今のChilli Beans.を知るならこの曲。最新曲「ひまわり」の一曲目に収録されている、爽やかで軽やかで春や夏の風景に彩りを添える一曲。ドライブで遠出するときなんかめちゃくちゃ合いそう。元々あったサウンドにMotoさんが歌詞を付けて完成させたそうで、イメージは「本当は飛べるけど飛べない天使が、風のように飛べたら自由になれるんじゃないか」とイメージしたそう。少し歪んだリバーブのリフに、Motoさんの通る声が気持ちいいし、最後のギターリフでテンションが変わるのも素敵。

Chilli Beans.

2019年、音楽塾ヴォイスに通っていたMoto(Vo)、Maika(Ba/Vo)、Lily(Gt/Vo)の3人で結成された、スリーピースバンド。ジャンルにとらわれず幅広い世界観を作り上げ、全員がボーカルを担う。2021年に初のEP『d a n c i n g a l o n e』をリリースし注目を集め、フェスやライブイベントに多数出演。2025年には全国ライブハウスツアー「upside down tour」を成功させた。バンド名はRed Hot Chili Peppersへの憧れと“まだひよっこ”という意味合いで「Beans」を重ねた。最新EP『the outside wind』発売中。

インフォメーション

〈adidas Originals〉とミュージシャンの肖像。#3

adidas Originals SUPERSTARⅡ

バスケットボールコートからストリートへ舞台を移し、長年にわたりストリートウェアの象徴的なシューズであり続ける「スーパースター」。象徴的なシェルトゥとスリーストライプスはそのままに、履きやすさをアップデートした「スーパースター2」。一見、スーパースターとは大差ないように思えるが、よーく見てみると、フォルム自体がコロッと丸みを帯び、紐もややファットレース。シュータンや履き口にもパッドが仕込まれているおかげか、フィット感も格段に増した。長らく廃盤となっていたけれど、オリジナルのシルエットで復刻し、ようやく登場。

Official Website
https://www.adidas.jp/the_original