TOWN TALK / 1か月限定の週1寄稿コラム

【#1】ホテルラベルとの出会い

執筆:三枝浩

2025年5月10日

私のホテルラベルとの出会いはこれでした。
20年ほど前のことでしたが、ヤフオクで見つけた旅行時の収集ラベルのものでした。

誰かが旅をして、その旅の時に得たホテルや旅館のラベルを貼り付けたもの。
今では珍しくないのかもしれませんが、ネット上でこうしたものを初めて見て大変興味を持ちました。

確かに、こうしたラベルものを収集することは以前からあり、マッチなどはその代表格。
タバコや、ワインラベルなど、そうしたものは見たことがありましたが、集めたいとは思いませんでした。

なのに、何故私がホテルのラベルに結果的にハマってしまったのか。

それは、この収集品の最初にあったTHE NEW GRANDでした。

ホテルにはあまり認識もなく、どんなホテルなのかなと思うことからが始まりでした。
よく旅をしたり、立派なホテルに泊まることもなかったので、ホテルの事を調べ、知ることによりその存在に興味が沸きました。
最初は国会図書館にも行き、ホテルに関する資料を探したりしました。

そうしてホテルラベルなどに興味をもちましたが、肝心のラベルは日本のヤフオクなどでは殆ど見ることがありませんでした。
そんなところで、海外のオークションサイトで日本のホテルのラベルを見るようになり、そこから得るようになりました。

日本のホテルのラベルは今ではある程度のものになりましたが、当初は、別のラベルを得る中で、チェコの出品者からの提供で、各県のものを見てもらえるような数を揃えることができました。

探していたホテルのものを集め、その過程で、知らないホテルのラベルが。
素敵なデザインにも惹かれました。
そうしているうちに日本のホテル史に残る多くのラベルを得ることができたんです。
そうしてまた歴史本を探しその存在を知りたくなりました。

世相の変化にも影響されたようで、デザインや形状など、独特なものも発行されていました。
今では殆どみることの無い素敵なラベルを少し見てもらえれば、それらの存在価値をわかってもらえると思います。

今日ホテルラベルはもう流行らないもので、誰に聞いても判らないと言われます。
然し、ある質問をすると、たいてい思い浮かぶようです。

その質問は?

プロフィール

三枝浩

さえぐさ・ひろし|事務職の、デザイン作業もする一般人。
ラベルに出会って、その美しさに惹かれ、集め、ホテルに関して調べるようになりましたが、趣味はほかにも。人生色々やらないといけませんね。
ともかくも、失われた、忘れ去られたものを掘り起こさないといけませんね。

Official Website
http://www.hotel-label.com/