カルチャー

特集「これからの映画の話をしよう。」

NO.932

これからの映画の話をしよう。

2024年11月8日

2025: A Movie Odyssey

名作ばかり観てないで、未知の世界に飛び込んでみない?

 毎年恒例となったPOPEYEの映画特集。今回はちょっと趣向を変えて、2025年以降を見据えた内容にしました。毎週のように新作やリバイバル作品が映画館で公開され、配信プラットフォームからも独自作品が配信され、映画に触れる機会は格段に増えた今ですが、その溢れかえる作品の中から、何を選び取っていけばいいのか、という難題もまた増えてきていると思います。そこで、僕らが心待ちにしている作品を中心にそれにまつわるトピックを一冊にまとめてみました。それは単純に公開待ちの作品であったり、これからの活躍が期待される監督だったり。この1冊を読めば、これからの映画ライフが充実することを保証いたします。さあ、新たな映画の扉を開きましょう。

「Omnes Films」を知ってるかい?

 LAを拠点にインディペンデントで面白い映画を世に送り出している、映画製作コレクティブ「オムネス・フィルムズ」。日本で公開されたのも『ハム・オン・ライ』の一作のみで、まだまだ謎多き彼らの実態に迫る、おそらく世界初(?)となる座談会を敢行。彼らがどういう経緯で今のスタイルで映画作りをしているのか、どんな映画を目指しているのか、その全貌をご覧あれ。A24の次に来そうな彼らのことを知れば映画のこれからが見えてくる。本当は後に続く「O」だったけど、あまりに盛り上がったので特集の巻頭にて!

これからの映画を楽しむためのABC

 2025年以降に公開されそうな作品、あるいは今話題になっている映画のトピックを、AからZまでのキーワードに置き換え、コラム形式で紹介。その一部をチラ見せ。様々な映画人たちの話を聞きながらまとめた、これからの映画を占う31テーマ。公開前の作品の予習に、理解を深めておこう。

ぼくの好きな映画

 今僕らが気になっている6人に、これからもきっと好きな映画について語ってもらった。俳優の坂東龍汰さん、岸井ゆきのさん、INIの許豊凡さんの心に残り続ける一作とは? 誰もが知る名作から、個人的な思い入れのあるマニアックな作品まで、彼らの言葉で語ってもらった。

これからが楽しみな監督

 新鮮な映画体験をしたいなら、まだあまり知らない監督から辿ってみるのがいちばんの近道かもしれない。世界各地にいるこれからの活躍が楽しみな映画監督にロングインタビュー。公開が期待される最新作のことや、彼らの映画人生の生い立ちまで。影響を受けた作品も聞いてみた。写真はケイト・ブランシェット主演の最新作『Rumours』の公開が期待されるカナダ・ウィニペグの監督、ガイ・マディン。なんと自宅に招いてくれた。

今年何観た? 好きだった?

 年の瀬も近いということで、今年の鑑賞映画を振り返る企画も。映画好き19人に今年観た作品の中から「これ面白かった!」と唸った作品を挙げてもらい、話を聞いた。こうやって友だちと好きな映画の話をするのって楽しいよね。それをぜひ誌面で疑似体験してみては?

映画と時計の話(ドラマもね)

 映画はファッションの格好のサンプリングでもある。それは時計も同じで、劇中に登場するモデルが手に入れられたりするのも時計ならでは。ということで、新旧様々な名作に登場する時計をブランドごとにご紹介。『恋するプリテンダー』でグレン・パウエルが着けていた時計は? 『地獄の黙示録』でチャーリー・シーンを支えた時計は? 映画の世界をイメージしたファッションビジュアルとともにお楽しみあれ。

インフォメーション

特集「これからの映画の話をしよう。」

POPEYE2024年12月号「これからの映画の話をしよう。」

今年のポパイの映画特集のテーマはズバリ「これからの映画」。まだ観ぬ名作に出合うための様々なトピックを詰め込んだ一冊。読めば、今後の映画の鑑賞計画に役立つと思うし、今の映画の流れが見えてくる⁉︎ たっぷりの映画のビジュアルやイラストとともに、ポップで楽しくまとめてみました。1冊あれば来年以降も楽しめること請け合いです。表紙は12月27日公開の『I Like Movies アイ・ライク・ムービーズ』。本作の監督、チャンドラー・レヴァックさんにもインタビューした。