ライフスタイル

POPEYE Web移動式編集部を『フレックス ハイエース ベース 柏』でチューニング。

2024年10月1日

photo: Hiroshi Nakamura
text: Fuya Uto

 いよいよ秋。出番が増えそうな革靴にインソールを新調すれば、日々の履き心地は言わずもがな、密かなドレスアップをしているようで気分が上がる。それは毎日がちょっと幸せになる工夫だけど、僕らのもうひとつの“足”的存在であるクルマにおいても、同じように気の利いたチューニングパーツがあるって知ってた? その名も「スタビライザー」。

 聞き馴染みはあるものの、ハッキリとは想像がつかないアイテムだから、ともかく試してみよう! ということで、POPEYE Webの移動式編集部であるハイエースに実装してみることに。夏の終わり、同車を提供してくれている『フレックス』の鎌田さんを案内人に、千葉の柏市にある『フレックス ハイエース ベース 柏』へ向かった。

 昨年4月にオープンしたカスタムパーツショップで、特筆すべきは「ハイエース専門」ということだ。メーカーならまだしも、ひとつの車種のみに特化したところはそうそうない。さらには購入したパーツをそのまま取り付けられる認証工場も併設されている。耐荷重約3トン!という自動車整備用のリフトにより、車体が軽々とあげられていくさまを見ているだけでワクワクする。

 そもそも貨物車であるハイエースは、一般車と違い、後方にスタビライザーが装備されていない。だから今回取り付けるのもリア用だ。

スタビライザー、土台、ブッシュ、クランプ、リンク、各種ボルト。コの字型の形状を輝かせる、ブランドロゴでお馴染みの「フレックスカラー」もパキッと鮮やか。

 まず、スタビライザーを固定させるための土台を取り付けるべく、左右のサスペンション(※ハイエースの場合は板バネ)を挟み込むように組んでいく。土台は強い力が加わるため、より念入りにトルクを確認する。

 土台ができたら、いよいよスタビライザーの取り付け! 左右の先に付けられたリンクと車体を連結していく。

 摩耗を防ぐため、ゴム製のブッシュにシリコングリスを薄く塗り、土台と連結すれば完成! 作業時間は約30分と驚くほど早い。

 担当してくれたこの道数十年の整備士の前原淳さんから一通り説明を受けてわかったのは、「横揺れ」を防ぐ役割を持つこと。例えば左に曲がるときにグーっと右方向にカラダがもっていかれるのも、格段と解消される(左右のサスペンションの伸縮のバランスを調整してくれるため)。つまり、快適な走行はもちろんのこと、車酔いしやすい人にもぴったりのアイテムなのである。

実装後。スペアタイヤがこんなところにあるなんて知らなかった!

 全長5m、高さ2m越えと、ほぼ小屋並みにデカい僕らのハイエース。ゆえに普通車よりも風の影響は受けやすく、そのぶん横揺れする。しょうがないと諦めていたけれど、都内までの帰路、明らかにフラつかないのがわかった。履き慣れたスニーカーにソールを入れたようで、より一層愛着も湧く。これなら全国各地に自走で取材に行けるのも夢じゃない! などと思いながら、今日も運転している。

POPEYE Web移動式編集部を『フレックス ハイエース ベース 柏』でチューニング。

フレックス ハイエース ベース 柏

北海道と埼玉に続き3店舗目となる、ハイエースに特化したカスタムパーツショップ&整備工場。店内には、タイヤやルーフキャリア、少々マニアックなショックアブソーバー、カーシャンプーなどなど他にも試してみたいアイテムが揃い踏む。整備工場は無数にあるが、やはり専門店は安心感がすごい。

○千葉県柏市新富町1丁目7−5 ☎︎04・7128・8856 10:00〜18:30 火・水休