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20代の一人暮らしは横浜の日吉あたりがちょうどいい。

あるシティボーイと日吉の週末

2024年8月30日

photo: Momoka Omote
text: Eri Machida
cooperation: Shogo Iwayu

 横浜といえば、元町・中華街やみなとみらいなど遊びに行くスポットが頭に浮かぶけれど、実は住みやすい街もたくさんある。

 今日は横浜の日吉が地元の映画監督・宇和川輝さんと一緒に週末の日吉を散策。「ずっと通っているお店もたくさんあるし、落ち着く街だけど交通の便もよく横浜方面のいろいろなエリアに足を延ばしやすいのでこの街が一番だなとつくづく思います」と宇和川さん。行きつけや前々から気になっていた場所へ案内してもらい、日吉の魅力を教えてもらおう。住んでいる気分で読んでみてほしい。

日吉散策の始まりは、店主のひらめきでインド・ゴアの名物料理を黒酢でアレンジしたポーク・ビンダルーから。

唯一無二の食材の組み合わせにカレーマニアも唸る。有機国産生姜を使ったジンジャエールも注文しよう。

ラム肉のビンダルー ¥1,400、ジンジャエール¥400
インド・ゴアの名物料理ポーク・ビンダルーでは一般的にはワインビネガーを入れるところを黒酢にアレンジ。豚肉ではなく店主・萩谷さんが好きなラム肉を使用しているのが特徴。

 宇和川さんが学生時代から通っている『HI, HOW ARE YOU』は日吉駅西口から徒歩3分に位置するカレー店で、音楽雑誌のライターからカレー屋に転身した店主の萩谷雄一さんが2011年にオープンした。レバーや砂肝を入れ、五香粉で香り付けした「レバーパキスタン」や焙煎したスパイスとすり黒ゴマで仕上げた「キーマノワール」など、名前を聞いただけではわからないメニューが多く、それらは試作中だったり賄いの延長だったり、食材を眺めている際に偶然思いついたオリジナルの味。「雑誌と同じように頭の中で編集するのが好きなのかもしれないです」と萩谷さん。日々新たなひらめきが生まれているから、近所なら週に一度のペースで訪れたい。

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HI, HOW ARE YOU

常時30種類ほどのカレーが揃う。迷ったときはハーフ&ハーフにするのがおすすめ。リクエストすれば辛さを調節することもできるから辛いものが得意でなくても美味しく食べられる。

◯神奈川県横浜市港北区日吉本町1-21-5 西之蔵ビル3F ☎︎ 045・548・8153 11:30〜20:00、日・祝11:30〜16:00 月、第1・3日休

Instagram
https://www.instagram.com/hihow__curry/

Official Website
http://www.trillcurry.com/

漫画の貸本屋から始まった地元に根差した古本屋。

読書家の宇和川さんは読まなくなった本を売りに来たことも。本のセレクトに街の人の好みが反映されているのがいい。

『HI, HOW ARE YOU』でお腹を満たした後は、目の前にある老舗の古本屋『ダダ書房』に立ち寄るのが宇和川さんのお決まりのコース。漫画の貸本屋として1969年に開業し、現在は3代目の半澤かほるさんが店頭に立っている。2代目引退の際、閉店の可能性もあったが、子供の頃から訪れているお客さんや学生時代を日吉で過ごした常連さんから「やめないでほしい」という声が多く寄せられ、半澤さんが続けることを決意し4年がたつ。小説、歴史本、絵本、雑誌など幅広いジャンルが揃うが、漫画の貸本屋だったこともあり、実は昭和の漫画が豊富。半澤さんや学校図書館の司書の方がセレクトしたレジ横の本棚から選ぶのもオススメだ。

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ダダ書房

店名の由来は半澤さんのお兄さんが勉強していた「ダダイズム」からとった。近所に住む作家さんが作ったポストカードやペーパーウェイトも販売中。

◯神奈川県横浜市港北区日吉本町1-23-16  ☎︎080・4629・4930 12:00〜19:00 水休

Instagram
https://www.instagram.com/dada_spectrum/

価格帯は300〜1500円。無人古着屋で新感覚のショッピング体験を。

他の古着屋と遜色ないラインナップなのにお手頃。ときどき店主の今岡さんがいることもあるから、出会えたら仕入れのことなど色々聞いてみたい。

 最近よく耳にする無人の古着屋が日吉にもあった。『ステルナ』は元々リサイクルショップ運営をしていた今岡禎二さんが2021年にオープンした8坪の無人古着屋。仕入れ値に近い価格で販売しているため300〜1,500円で購入できる。メンズは日本、アメリカ、ヨーロッパ、レディスは日本製に絞って販売しており、週に4、5回入荷するからいつ訪れても掘り出し物が見つかるのだ。古着だけでなく、古本やぬいぐるみなども所狭しと並べられているのが面白い。そして、週末は24時間営業。「学生時代、近所にこの店欲しかった!」と宇和川さん。新しい買い物のカタチを知った。

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無人古着屋 古本屋 ステルナ 日吉

店内奥の代金投入口で支払う仕組み。時期によっては全品500円のセールを開催したり、100円コーナーが現れたり、いつにも増して破格の金額で販売しているから、近くに寄った際はとりあえず覗いてみよう。

◯神奈川県横浜市港北区日吉1-8-5 9:00〜21:00、金曜9:00〜日曜21:00の間は通して営業

Instagram
https://www.instagram.com/secondhand_sterna_hiyoshi/

充実のルート数、敷地面積180坪の老舗で初めてのクライミング。

今回はオートビレイを使ってクライミング。

「巨大な倉庫の中にクライミングジムがあるというスケールの大きさに前を通るたび気になっていました」と宇和川さん。今日は時間に余裕があるし試してみようと着替えも持ってきて準備万全。いざ入店すると、外から見るよりも奥行きがあり、壁も14種類と豊富で、老若男女のクライマーが集まっていた。「初めてで緊張したけれど、オーナーの大岩純一さんがオートビレイの付け方から、登り方のコツまで丁寧に教えてくれたおかげで楽しめました。今度は友人を誘ってまた来たいですね」と満足した様子。

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クライミングジム ビッグロック日吉店

1994年創業の『ビッグロック』は神奈川県にできた初めてのクライミングジム。現在営業しているのは、2012年にできた日吉店と2017年に駅直結の「ウィングキッチン京急鶴見」にオープンした京急鶴見店の2店舗。手ぶらで行けるし、利用料を1回ごとに支払うビジター利用もできるので初心者でも体験しやすい。

◯神奈川県横浜市港北区日吉7-18-21 ☎︎ 045・620・7184 13:00~22:30、土・日・祝10:00~20:00 金休(祝日の場合は営業)

Official Website
https://big-rock.jp/

1963年から続く家族経営の日吉湯で夕飯前にさっぱり。

お風呂から上がった後は畳の上で休憩。瓶で飲むコーヒー牛乳って最高だ。

 クライミングで一汗かいたら、次は電車で一駅先の日吉本町駅徒歩3分のところにある『日吉湯』へ。休日は夕方からここのサウナに入るのが宇和川さんにとって至福の時間。1963年に営業を開始し、2代目のご主人の山口繁さんと奥さん、息子さんで営業中。露天風呂が付いた和風のお風呂と、室内に温泉がある洋風のお風呂があり、日替わりで男湯と女湯を入れ替えている。土日は250人以上訪れる人気店だが、回転率が良いので混雑はあまり気にならない。夕食前にサクッと寄るのにぴったりだ。

男性用も女性用もサウナは定員8名。最近はサウナだけ利用する人も多い。

「横浜DeNAベイスターズ」とコラボしたケロリン桶が可愛くてお土産に購入。

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日吉湯

駐車場があるので遠方からでも来やすい。駅からも近く、仕事終わりに寄るのも良さそうだった。

◯神奈川県横浜市港北区日吉本町4-15-9 ☎︎ 045・561・5315 14:00~23:00 4日・14日・24日休(土・日・祝日の場合は翌日休)

夜は白楽へ。北欧家具に腰掛けてクラフトビールで友人と乾杯。

広島のブルワリー『BREAK EDGE BEER WORKS』のHAZY IPAパイントサイズ¥1,720、自家製ケイジャンナッツ¥450、自家製胡麻マーラーやっこ¥450、アサリのアチャール¥440

 日吉から電車で15分。白楽に住む友人が「行ってみたかった」と誘ってくれたのが六角橋商店街アーケード内のクラフトビールバー『Hakuraku Mökki』。国産のビールを中心に常時7タップが用意されており、なくなり次第新しい銘柄に切り替えるからいつ来ても違う種類を味わえる。スパイスの効いたおつまみや食事はリーズナブルで品揃え豊富だからついついお酒も進んで、他愛もない話がいつもより盛り上がる。最近見つけた横浜のおすすめスポットを共有し合って、次会う約束をしっかり立てて解散。楽しい時間はあっという間だ。

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Hakuraku Mökki

2021年オープン。「Mökki」とはフィンランド語で小屋を意味し、店内もフィンランドをはじめとする北欧ヴィンテージ家具で統一している。

◯神奈川県横浜市神奈川区六角橋1-10-11 ☎︎050・3101・3939 月・木・金18:00〜23:00、土・日・祝11:00〜14:00・17:00〜22:00 火・水・休 定休日以外のお休みもあるのでインスタグラムの営業カレンダーを要確認。

Instagram
https://www.instagram.com/hakurakumokki/

「地元のことはなんとなくわかった気でいたけれど、全然知らないスポットもあって、より横浜、日吉への愛が深まりました。横浜にはクラフトビールを取り扱うお店も多いという情報もゲットしたので色々巡りたいです」と宇和川さん。白楽に関しても「小さな飲食店や古着屋などが軒を連ねている商店街の雰囲気も味わい深いし、またすぐに行きたいですね」とポテンシャルを実感した様子。日常使いしやすいお店も多く、スポーツ観戦や遊園地、ショッピングビルなど休日に出かけるスポットにもアクセスのいい横浜の2つのエリア。いま一人暮らしを検討している若い人に迷わずおすすめしたい。

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横浜移住サイト 〜だから横浜で暮らしたい〜