
ONE OCEAN ALL LANDS.
〈ナナミカ〉の服といえば、何をイメージする? オーセンティックでありながら、都会的なデザイン。ネイビー。ゴアテックス ファブリクスやウインドストッパー、光電子®︎ダウンといった高機能素材。とかとか。どれも正解。いわゆる時代性のあるスタンダードウエアというクールな顔だ。
そしてもうひとつ、ブランド創設時からのテーマ「ONE OCEAN ALL LANDS(=海は一つで世界はつながっている)」というマインドを持ったやさしい顔がある。それは、湘南の海を見たときに、「この太平洋の向こうにはハワイがあり、そしてその先にはカリファルニアがあるんだ」と思いを馳せるロマンチックな一面のことだ。服に置き換えて考えると、化学繊維のツルツルとした質感とは真逆をいく、起毛するモヘアのフリースとか、丈夫なコットンの若干ごわっとしたシャツとか、天然素材製のもの。なぜならそういう服は、自然の中で着ると素材の持つ温もりみたいなものをより肌で感じることができるやさしさがあるから。例えば潮風に吹かれて湿度を帯びて毛羽立ったり、沈みかけの日の光にシルク糸がきらりと輝いたり、スウェットパンツに砂がついたり。もちろん、防水透湿とかの機能の恩恵を日々受けているわけだけど、海辺に行くときはあえて〈ナナミカ〉の“やさしい服”を選んでみるのはどう? 全身で自然を抱きしめる気持ちで、さ。

モヘアフリースプルオーバー¥49,500、レギュラーカラーシャツ¥28,600、中に着たメリノウールフットボールシャツ¥35,200、ワイドデニム¥29,700、ストライプテックベルト¥6,490(すべてナナミカ/ナナミカ 代官山☎03・5728・6550)
海を越えた先の、遠い地のことを考える。

インサレーションジャケット¥67,100、タートルネックカットソー¥20,900、スウェットパンツ¥29,700、デニムキャップ ¥9,900(すべてナナミカ/ナナミカ 代官山)
じんわりと日が沈んでいく様子は温もりがあるから、防波堤にでも腰掛けてゆっくり水平線を眺めてみよう。そういえば先輩が、「海に囲まれたコペンハーゲンは、住宅とその前の水辺がウッドデッキを介しがフラットに繋がっていることが多い」と言っていた。昔、深刻な水質汚染改善政策の一環で、海と街が結びつきを取り戻したのだとか。日常的に多くの人が日光浴をしたり、海に飛び込んだり(!)して、自然と時間を共有して過ごしているらしい。だからピースフルなのか、と行ったことない国の人々のことをぼーっと想像する時間も悪くない。
といってもここは葉山だし、堤防や砂浜で擦れただのなんだのちっさいことを気にせず座れるスウェットパンツやチノパンがいい。コペンハーゲンの人々のように寛容な心を持ってこそ海が似合うはずだ。ベストやシャツのボタンは無造作に開けて。自然体で着るほうが肩の力が抜けるし、大地を感じられて気持ちがいいからね。


インサレーションベスト¥38,500、コットンシルク素材のチェックシャツ¥39,600、サーマルカットソー¥13,200、ワイドチノトラウザーズ¥26,400(すべてナナミカ/ナナミカ 代官山)
日が暮れる頃には。

コットンウールツイルのオールインワン¥66,000、スウェットパーカー¥30,800、キャンバスショルダーバッグ¥35,200(すべてナナミカ/ナナミカ 代官山)

ビュンと冷たく風が吹いたらフードを被ろう。日暮れ時、一気に冷えるのも海だ。〈ナナミカ〉の服と海と僕は、もう友達。
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ナナミカ 代官山 ☎03・5728・6550
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