
韓国のみんなのTikTokやYouTubeのショートムービーを見ていると、料理やドリンクに向かって「おいしくなーれ、おいしくなーれ、萌え萌えキュン♡」と声をかける姿をよく見かける。生みの親であるタナカさんは、韓国で活躍する大人気YouTuberだ。なんでも、もともと東京でホストをしていたんだそうで……。
「歌舞伎町で5年間働いてました。タナカは小さい頃からロックミュージシャンになりたかったんですけど、お父さんに『家業を継げ!』と言われて……。はい、お父さんは80歳になった今も現役ホストです。辛かったけど、家業ですから仕方ない。タナカは頑張りました」
最初は指名がもらえず、大好きなK-POPを歌って踊り、大奮闘。「萌え萌えキュン」もこのとき生まれた。ある日、韓国人のキム・ホンナム氏に見いだされソウルに渡ったものの、楽曲の負債を背負わされてしまう。紆余曲折を経てネットでブレイク。今や韓国語のほうが話しやすそうだけれど、語学はどこで?
「韓国ドラマで勉強しました。タナカはロマンス系が好きです。最近“フローティング”(好きな相手に取る行動)という言葉が流行っていて、タナカも雰囲気作りの参考にしてます。ソウルにいると韓国ドラマの中にいる気分。最高です」
念願の歌手デビューも果たしたタナカさん。ソウルは夢を叶えた街だ。
「第二の故郷です。日本にいたときは辛いものが食べられなかったけど、今はブルダックも大丈夫。ソウルに来たらぜひタッカンマリを食べてください。おいしいです。服を買うなら東大門かカロスキル」
起床は午後2時。今も夜型のタナカさんは、韓国の夜を楽しんでほしいという。
「ソウルのバーテンダーは若い人が多いけど、ここ『Level.2』は日本人のマスターがいて技術も高い。タナカはホストですから、おいしいお酒が飲めると嬉しいんです。少し歩けば梨泰院。散歩するのもいいと思います。タナカは歩くと内股になってしまうので、速く歩けませんけど」
そんなタナカさんの夢は凱旋帰国だ。
「オリコンチャート1位を目指します。皆さん、タナカを待っていてください」
インフォメーション
Level.2 by Pussyfoot Saloon
◯龍山区大使館路31ギル7-6 2F/2F, 7-6, Daesagwan-ro 31-gil, Yongsan-gu 19:00〜3:00 月・火休