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得意なことで募金活動。
はじめての募金活動/実践編
2023年4月24日
photo: Naoto Date
text: Nozomi Hasegawa

レジ横の募金箱にお釣りを入れたり、インターネットを通じてドネーションをしたり、募金活動は困っている誰かのために日常の中で気軽にできる人助けのひとつ。募金をしようと声を上げるのは結構ハードルが高いけれど、フリマやポップアップイベントの延長として開催するなら僕たちでもできそう。そう思って、一度は名前を聞いたことがある「日本赤十字社」で調べてみたら、意外と簡単にできると知った。募金活動に興味を持っているという神出鬼没なノンアルコールバー『Bar Straw』の赤坂真知さんは、準備を整え、いよいよバーを開店!

「月に一回、この場所で写真家の吉祥丸さんがラーメン屋『RAMEN KISSHOMARU』をオープンするんです。僕は彼のラーメンに合うノンアルコールドリンクを提供しています」と、赤坂さんがバーを出店したのは、渋谷にある複合施設『JINNAN HOUSE』。ちょうど暖かくなってきて、外でドリンク片手に楽しむにもぴったりな季節だ。

赤坂さんが作ったのは鮮やかなオレンジとグリーンの春を感じるドリンク。「赤葡萄にほうじ茶、シナモン、カルダモンと透明な牛乳を合わせた『ワイン愛好家に捧ぐ』に、ノンアルコールジンと水出し山椒緑茶を合わせた『山椒緑茶ノンアルジントニック』です」。山椒緑茶のノンアルジントニックを一口飲むと、緑茶の香りがふわりと鼻を抜けた途端に山椒のピリッとした辛味がやってくる。ノンアルコールドリンクは甘いものばかりだと思っていたけれど、キリッした味わいが嬉しい。色鮮やかなドリンクに誘われて、カウンターの前には続々とお客さんが集まってきた。「お酒の中でもカクテルが好き。でも、美味しい飲み物が必ずしもお酒である必要はないな、と思うんです。車を運転する人や妊婦さん、飲み終わった後に仕事をする人など、好みや事情が異なっても、その人がその瞬間を楽しめる飲み物を作りたくて『Bar Straw』を始めました」。お客さんと会話をしながら、カウンターに手際よくドリンクを並べていく。

ドリンクの手前にあるカラフルな小鉢が、赤坂さんが準備した募金箱。手書きで書かれた「ただいま募金中 日本赤十字社に募金します」の言葉を見たお客さんが「それなら」と財布から手持ちの小銭を入れてくれた。自然な優しさに、赤坂さんも思わず笑顔に。

イベントが終わる頃には、まとまったお金が募金箱のなかに。集まったお金は、赤坂さんが責任を持って「日本赤十字社」へ送金。払込手数料が免除されるので郵便窓口での手続きがおすすめだ。もちろん銀行やATM、インターネットバンキングからの送金も可能。2000円以上寄付をする場合は、クレジットカード決済やコンビニ支払いもできるので、自分に合った方法で支援をしよう。

「募金活動と向き合った時に、改めて社会支援について考えてみたんです。高校を辞めて、何者でもなかった春に東日本大震災が起きたんですけど、当時できることが本当に何もないなって思って。自分がどうすることが社会のためになるのか考えた記憶があります。目の前の募金や手伝いに行くこと、それだけじゃなくて、自分のできることを一つずつ地道に頑張って、ゆくゆく社会にしっかり貢献できる人間になりたいとその時に思ったし、『Bar Straw』の活動をしながらもずっと思っています。今回、はじめて募金活動に向き合ってみて、他者に貢献することの入り口として募金はいいきっかけになるな、と気付きました。寄付をする人も1円から気軽に参加できるし、支援が形になって見えるから貢献していることがわかりやすい。募金をきっかけに、色々な人が自分のできる形での社会貢献を考えれたらすごくいいことなのかな、と。『Bar Straw』はやっと軌道に乗り始めたばかりで、困っている人にボンッと多額の寄付をする力はないけど、活動を続けた先で社会のために貢献できる存在であれたらな、と思います」。
インフォメーション
日本赤十字社
1887年、西南戦争のさなかに傷病兵を助けるために設立された救護団体「博愛社」を前身とする民間組織で、「いかなる状況下でも人間のいのちと健康、尊厳を守る」という使命のもと、国内外における災害救護をはじめ、全国に91の赤十字病院、54の血液センターを運営。支援の形は寄付や募金以外に、献血やボランティア活動など多岐にわたる。
そのほかの活動についてはこちら👇
https://www.jrc.or.jp/lp/save365/
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プロフィール

赤坂真知
あかさか・まなと|2019年より店舗をもたないノンアルコール専門のドリンク事業『Bar Straw』として活動。渋谷PARCOの花屋「THE LITTLE BAR OF FLOWERS」にて月2日程度の不定期営業を中心に、レストランのメニュー開発、ペアリングイベント、ケータリングなどを行う。飲食シーンに閉じないドリンクの新たな展開を、多様なブランド、企業とともに目論む。
最新のイベント情報などはInstagramにて更新。
Instagram: @bar_straw
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