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Hi! Joe Freshgoods!

New Balanceとのコラボレーション発売を記念して来日中のジョー・フレッシュグッズに会ってきたよ!

2022.10.27(Thu)

photo: Naoto Date
text: Ryoko Iino

 彼の名はジョー・フレッシュグッズ。2020年に発売直後に即完売したというスペシャルカラーの「992」を皮切りに、〈ニューバランス〉とのコラボレーションを続けているレペゼン シカゴのクリエイターだ。
 そしてこのたび、コラボ第4弾となる「Joe Freshgoods × New Balance 993 “Performance Art”」 が日本橋浜町の『T-HOUSE New Balance』で発売。それを記念したインスタレーションアートも公開するにあたって、ジョー本人が日本にやってきた!

 というわけでコレクションの中心となる「993」に取り入れたパステルカラーのことから、『T-HOUSE New Balance』だけで見ることのできる展示について。気になることをジョーに聞いてきたよ。

Interview with Joe.

プロフィール

Joe Freshgoods

アメリカ・シカゴ生まれのデザイナー、クリエイティブディレクター。自身の名を冠したブランド〈Joe Freshgoods〉とショップ『Fat Tiger Works』を手掛ける。地元のブラックコミュニティの支援にも精力的で、売り上げを個人店や団体に寄付するチャリティプロジェクト「Community Goods」を主宰。2022年2月の黒人歴史月間にはニューバランス ボストン本社の黒人スタッフによるプロダクトチーム「The Black Soles」とコラボレートしたコレクション「Conversations Amongst Us」を発表。

 シカゴ現代美術館やNFLチームのシカゴ・ベアーズといった地元の団体から、マクドナルドやセブン-イレブン……これまで〈ニューバランス〉だけでなく、さまざまなジャンルとコラボレーション。さらにはシカゴの若いアーティストのコミュニティの中心として子供たちの芸術教育に取り組んだり、地元のブラックコミュニティ支援のためにチャリティプロジェクト「Community Goods」を主導したりと活動が多岐にわたるジョー。彼は自身を「ストーリーを伝える“ポエット(詩人)”」と評するのだが、改めて一体何者なのだろう。

 「デザイナーとかスニーカーメーカーみたいに、自分をタイプ分けして肩書を決めたくないんだ。いろんな発信をしているけれど、他の人より優れているとも思わないしね。ただ僕は故郷の黒人を代表して、自分たちの文化や育った環境、それが今の自分にどう影響しているのかをストーリーテリングするのは得意。そしてそれをかたちにとらわれず表現して、『君にもいろんなことができるんだよ』とみんなに伝えるのが使命だと考えているんだ。だから“ビジュアル モチベーター”とも言えるかもしれないね」

 かねて自分のカルチャーと向き合ってきた彼だけど、その思いは特にこの数年で強くなったそう。
「〈ニューバランス〉と初めてコラボしたのが2020年。そのときに作った『992』が世界的にヒットして多くのものを手に入れたけど、その直後にコロナが流行して世界は壊れてしまった。それでどうしてこんなことに? って考える中で、一度立ち止まって自分の周りにあるものをきちんと評価するように。前にも増して小さなことに感謝するようになったんだ。人生は短いし、やりたいことはすべてやろうと思うようにもなったね」

 そうして生まれたのが「Performance Art」をテーマに掲げたこのたびのコラボレーションで、主役となるのは2008年にオリジナルモデルが発売されたランニングシューズ「993」。パフォーマンスシューズとしてだけでなく、自己表現のためのファッションアイテムとしても定番になったこのモデルに敬意を表し、ジョーらしいカラーリングを再考。アークティックブルー、セージ、パウダーピンクのパステルトーンの3色が完成した。

 「〈ニューバランス〉を代表する『990』シリーズはブラックやグレーのようなベーシックな色を使うイメージがあるから、あまり見たことのないパステルカラーを取り入れたかった。特にお気に入りなのは、T-HOUSEと僕のショップだけで販売するパウダーピンク。僕が服づくりを始める前は『ピンクは男の子が着ない色』っていう空気が世の中にあったんだけど、確か2003年にキャムロンというラッパーがピンクのジャケットとブーツを身につけているのを見て、感銘を受けたんだ。でも当時はなかなか着たいと思えるものが見つからなくて、雑貨屋でピンクのバンダナを買ってデニムに縫い付けてみた。それをはいて学校に行ったら、世界が変わったような気分になったよ。欲しいピンクの服がないなら自分で作っちゃおう。そう思ったのが僕のクリエイションの始まりでもあるから、ピンクは思い入れのある色なんだ」

 カラーリングとともにジョーが今回のコラボレーションで大切にしているのが“動き”で、それはT-HOUSE New Balanceで開催されているインスタレーションにも表れる。

 「過去25年間の友人たちとの関係だったり、生活だったり。そういう僕のパーソナルな情報の断片を、ビジュアルの動きとしてT-HOUSEのクリーンな美意識と融合させて体現したんだ。特にCDブックの展示は、僕がどんな人間でどんなものが好きなのかがわかるInstagramのプロフィールページみたいな感じだね。幼い頃に母と父がキッチンで踊っていたことをよく覚えていて、その頃から音楽は愛を連想する僕の構成要素の一つ。2000年代はほとんどの友達がスポーツのトレーディングカード集めに熱中していたんだけど、僕はそのときでもスポーツカードには興味を持たずにCDや音楽雑誌を大事にしていたよ。今でもモノを集めるのが好きだから、現代の“すべての情報がiPhoneに入っていて、Jay-Zの『Blueprint』って入力したらすぐに聴ける”みたいなテクノロジーは苦手。車の中にCDブックを置いて、赤信号で停車しているときにその中からCDを探して、セットして……昔のそういう行為がピュアで素敵だったと思う」

ジョーの音楽愛の原体験である両親のダンス姿は、コレクションのシャツのモチーフにも。「両親がキッチンで踊るときに流していたような曲は僕も好きで、今回の会場で流すプレイリストにもたくさん入れているんだ」

 音楽に限らず、’80〜’90年代を中心にノスタルジックなものへの愛着が強いというジョー。その他のインスタレーションも彼にとって懐かしいものばかりで溢れている。
「スプレーアートは今回のキャンペーンビジュアルでも取り入れた表現。アメリカではパーティみたいに人々が笑顔でいる空間にはこういうフラッグを飾っているから、これでみんなを歓迎するのがクールだと思ったんだ。僕が座っている椅子も作品で、これはアメリカの住宅にある玄関先のポーチといわれるバルコニーへのオマージュ。よくここにおじさんたちが座って、近所の噂話をしたり庭先で起きていることを観察しながらくつろいでいたからコミュニケーションの象徴でもある。今の僕が物事を見分けたりデザインをする上で、お節介な性格が役立っているんだけど、それはポーチのある環境で育ったことに影響していると思う。そしてシカゴではポーチで過ごす時間にスイートティーを振る舞うのが定番で、それはブルーのスニーカーの展示で表現したよ。日本にも伝統的な茶道をはじめお茶のカルチャーがあるから、僕の故郷と日本の文化の融合という意味もあるんだ」

 ということでスニーカーのディスプレイもお見逃しなく。

 2020年から続いている〈ニューバランス〉との協業はジョーにとって旅であり、第4弾となるこの「Performance Art」コレクションは「旅の第一章の締めくくり」だという。彼はコラボレーションを振り返りながら、今後についてもこう語る。

 「プロジェクトがここまで続くとは思わなくて、それ自体が素晴らしい経験だった。その中で友人やチームと共に作り上げるというチームワークを学んだよ。この『Performance Art』が特にそうで、テーマのアイデアが浮かんだ後に『パフォーマンスアートとはこういうものだ』ってチームで一緒に理解を深めていくのは初めてのことだったんだ。今回のコレクションも経験も自分の財産になるけれど、自分やブランドが大きくなればなるほど、なおさら自分を作ってくれた地元や身の回りのものを忘れたくない。今後は今まで以上に、僕が住むシカゴや次の世代の若者のために何ができるのか、クールな恩返しの方法を考えるつもりだよ」

インフォメーション

T-HOUSE New Balance

◯東京都中央区日本橋浜町3-9-2 ☎︎03-6231-1991 11:00〜14:00・15:00〜19:00、金・土・日11:00〜19:00 水・木休

11月8日までインスタレーションの展示と共にシューズと限定アパレルを販売するポップアップを開催中! 最新の情報はT-HOUSE New BalanceのInstagram(@newbalance_t_house) でチェック!

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