TOWN TALK / 1か月限定の週1寄稿コラム
LIFESTYLE

【#1】他人について – 他人から見えるその人 –

2022.07.13(Wed)

POPEYE Webをご覧の皆さま、はじめまして。松井文(まついあや)と言います。歌を作って演奏することを中心に活動しています。どういう音楽かと言われると困ってしまうのですが、ジャンルだとフォークやソウルでしょうか...その人がにじみ出ているような音楽が好きです。

昔から、自分の話をするのが苦手です。例えばアルバイトの面接の時なんか、しどろもどろになってしまいまして。資格や経験などのアピールポイントも皆無。緊張でやる気を見せることも出来ず、決め手は「週に2,3日しか入れません」。これでは不採用もわかる。

初対面の人には人見知りをして、世間話をすることも出来ない。第一印象は大概『無愛想』や『おとなしい子』となってしまう。真面目とかではなく、ただ、素直に生きています。自分の好きなように音楽をやれればそれでいい。

それは平和な暮らしができて、自分と周囲の生活が安定していて、時間に余裕があること。健康なこと。どれか欠けていると今のように続けることは難しいのかもしれない。でもそれが大変なことだと思っていないのは目標がないからか。他人が音楽活動をやめるといった内容のニュースをみると、音楽をやめるということが死ぬことよりも宇宙よりも遠くに感じてしまう。

死ぬことに関しては、前向きにとても身近に感じている。毎日たくさんの生き物が死んでいて、その事実だけで涙が止まらなくなったりもする。しかし自分も周りの人間もいつか死ぬのだから、好きなことをやればいい。それを後世に残すわけでもなく、誰かに理解されたいわけでもない。生き物としてただやっていたい。

そんな自分が面白い人間だとも思えないので、友人や他人と話すときにはいつもひとの話ばかりしてしまうのです。この連載では自分の身のまわりの『他人』について書いていきたいと思います。よろしければ、お付き合いください。

プロフィール

松井文

まつい・あや|1989年、神奈川県生まれ。何げない情景から、人と人との関係性を鮮やかに描き出すシンガーソングライター。大胆なのに繊細、頑固かと思えば軽やかで、そっけないのに愛が深い。嘘の言えないその歌で、聴く人に確かな足跡を残す。平成元年、横浜生まれ。2012年、1stアルバム『あこがれ』をリリース。その後、折坂悠太、夜久一とともにレーベル&ユニット「のろしレコード」を立ち上げ話題に。初めての7inchシングル『NOT MY DAY』をきっかけに、2022年からバンド「松井文と他人」を本格始動した。

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