カルチャー
『SPECTATOR』発行人・青野利光さんが教えてくれた10冊の“ネタ本”。
青野利光さんの個人史。/番外編
POPEYE Webの皆さまへ。『SPECTATOR』の編集長であり発行人の青野利光さんが、これまで発売した全54号の特集に関連する本をいくつか教えてくれました。サマーリーディングとして楽しむもよし、秋の夜長のお供に取っておくもよし。ゆったりと読書の時間をお楽しみください。どうぞ!
青野利光
たまたま手に取った一冊が特集記事に結びついたりすることってあるよね。というわけで、スペクテイターをつくるうえで刺激を受けたり参考にしたりした“ネタ本”的な10冊を紹介します。
①『THE MOTHER EARTH NEWS』No.2「BACK TO THE LAND Issue」1970
1970年に創刊された、自然と共生する暮らしを志向する雑誌。有機栽培やエネルギーの自給、セルフビルドの技術など、実践的な情報を紹介し、1970年代の「自然回帰運動」のバイブル的存在となった。
▶︎20号 Back-to-the-Land Japan 2009年
②『World Stompers Guide A Young Person’s Ultra-budget Guide to Travel』Brad Olsen (CCC Publishing 1996)
限られた予算で世界をできるだけ長く旅しつづけたいという若者に向けて実用的な情報を詰め込んだ放浪旅のガイドブック。ニューエイジ的な視点で編集された、もうひとつの「地球の歩き方」。
▶︎7号 VAGABOND!! 放浪旅のススメ 2002年
③『THE NEW NEW JOURNALISM』ROBERT S. BOYNTON(Vintage Books 2005)
事実報道と小説の技法を融合させて臨場感豊かに事実を描く、1960年代アメリカ発の報道スタイル。その精神を今に引き継ぐ19人の現役ノンフィクション・ライターたちとの創作対談集。
▶︎33号 クリエイティブ文章術 2015年
④『からだとの対話 ぼくの野口体操入門記』阿奈井文彦著(現代書館 1978)
からだの力をゆるめることで内なる可能性を開く、野口三千三が創始した体操。著者が実際に体験し、その心身の変容をやさしく緩やかな文体で綴った体験記。
▶︎32号 ボディトリップ 2014年
⑤『POPEYE』No.30 特集:もうひとつの西海岸(マガジンハウス 1978)
ヒッピー時代を経て形成された北米西海岸沿岸部(パシフィック・ノースウエスト)の若者文化に焦点を当てた特集号。アウトドア・カルチャーの原点を記録した貴重な一冊でもある。
▶︎19号 Whole Pacific Northwest Life Catalog 2008年
⑥『土と内臓 微生物がつくる世界』デイビッド・モントゴメリー+アン・ビクレー著 片岡夏美訳(築地書館 2016)
人間の体内と土壌環境に生態系を築く微生物をめぐる物語。自らの体験談と豊富な知見をもとに地球上の生命の原理に迫った、読み応えのある化学ノンフィクション。
▶︎47号 土のがっこう 2020年
⑦『わびさびを読み解く』レナード・コーレン著 (ビー・エヌ・エヌ新社 2014)
伝説のカルチャー誌『WET』の発行人としても知られる編集者が、日本独自の美学「わびさび」を、禅仏教や茶道の歴史的背景を踏まえながら西洋人にも理解できる言葉で丁寧に解説した本。
▶︎43号 わび・さび 2019年
⑧『Zinester’s Guide to Portland』Shawn Granton(Microcosm Publishing)
ZINEと自転車旅行を愛する著者が自費出版したポートランドのローカル・ガイドブックの新装版。古着屋やピザ屋など、リーズナブルな暮らしを支える情報が支持され、ロングセラーとなっている。
▶︎21号 from Oregon with DIY 2009年
⑨『「修養」の日本近代 自分磨きの150年をたどる』大澤絢子(NHK BOOKS 2022)
明治時代に翻訳され人気を博した「自分磨き」の書『西国立志編ー原名 自助論』を起点に、日本にビジネス書や自己啓発文化が定着するまでの道のりをたどった一冊。
▶︎51号 自己啓発のひみつ 2023年
⑩『天然発酵の世界』サンダー・E・キャッツ著 きはらちあき訳(築地書館 2015)
テネシー州の山中で自給自足の暮らしを営む著者が100種類に及ぶ発酵食品を紹介。調理法にとどまらず、発酵と人間文化との関係にまで踏み込んだ、洞察に満ちた一冊。
▶︎36号 発酵のひみつ 2016年
プロフィール
青野利光
あおの・としみつ|1967年、茨城県生まれ。明治大学経済学部卒業後、1990年に主催したクラブイベントのフリーペーパー『プレス・クール・レジスタンス』を発行し、1992年に山崎二郎、北沢夏音と『Bar-f-Out!』を、1999年に『SPECTATOR』を創刊。2001年に有限会社エディトリアル・デパートメントを設立。雑誌、企業のカタログ、webコンテンツなど多岐にわたり編集・執筆を手掛ける。今年8月28日より、Vol.54「パンクの正体」が発売中!
ピックアップ
PROMOTION
3EYEとボートに乗る日。
Timberland
2026年6月9日
PROMOTION
無地もボーダーも心地いい。〈無印良品〉のTシャツでこの夏も。
無印良品
2026年6月12日
PROMOTION
車体のカスタムパーツをオリジナルで作るメーカー・ダムド。その道を極めんとしつつ、フェスも音楽レーベルもやってるの!?
DAMD
2026年6月9日
PROMOTION
〈Teva〉の「ハリケーン」で、はじめてのサンダルハイク。
Teva
2026年5月15日
PROMOTION
日常に溶け込む、5・5グラムの北欧デザイン。
LINDBERG
2026年6月9日
PROMOTION
今年の夏も、Airbnbじゃなきゃ!
Airbnb
2026年5月12日
PROMOTION
カナダグースがなんだか変わったみたいだ。
Canada Goose
2026年6月11日
PROMOTION
あの子の〈ハイドロフラスク〉が、今日も東京のどこかで揺れる
日本の伝統色で装う、夏のはじまり
2026年5月26日
PROMOTION
〈サンタ・マリア・ノヴェッラ〉のアクア ディ ローズと、ふたりの夏支度。
Officina Profumo Farmaceuticadi Santa Maria Novella
2026年5月29日
PROMOTION
ナイキ本社でエア マックスの過去と未来に触れた4日間。
NIKE AIR MAX
2026年5月29日