
昨年好評を博したシャンタル・アケルマン映画祭が今年も開催! ラインナップを眺めてみれば、『ゴールデン・エイティーズ』があるじゃないか。パリのブティック街を舞台に、愛に生きる女性たちの姿をカラフルかつプレイフルに描いたミュージカル映画で、『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス湖畔通り23番地』のストイックさをアケルマンの作家性と思い込んでいる向きはびっくり仰天するだろう。まぁ、かつての日本ではこれしかレンタルできなかったから(しかも、VHSのみ!)、アケルマン=『ゴールデン・エイティーズ』という間違った理解がなくもなかったのだが。ともかく、彼女の作品が多く観られるようになった今こそ再発見されるべき異色作。4月7日から始まる『シャンタル・アケルマン映画祭2023』内で上映。