毎週木曜日はゲストセレクターが選曲を担当。
今週はLauvによるプレイリストを放送。
世界の終わりと環境世界@GYRE GALLERY

草間彌生、荒川修作、アニッシュ・カプーア……etc。現代アート好きなら鼻血がでちゃうメンバー。これらアーティストたちの作品が「世界の終わりと環境世界」というクールなテーマの元に集結。ここで作品が共通して訴えているのは「人間中心主義」というエゴイスティックな認識への警鐘だ。そこから抜け出したときに、(ポジティブな意味で)「世界の終わり」がやってくるのだという。ならば共に終わりを迎えようではないか!
会場:GYRE GALLERY
会期:2022年5月13日(金)〜 7月3日(日)
休館日:不定期(館の休館日に準ずる)
時間:11:00 〜 20:00
入場:無料
山本和真「Banned Toys」 @Ritsuki Fujisaki Gallery

作品を見て不気味さや不穏さを感じたら、それは作者・山本和真の狙い通りだろう。インターネット・ミームやホラーコンテンツに影響を受けたという山本の此度の展示テーマは「Banned Toys」(有害玩具)。素材の危険性から販売を禁止された玩具の、無邪気な怖さを見事に描き出している。山本は98年生まれの現役藝大生というスーパールーキーだ。
会場:Ritsuki Fujisaki Gallery
会期:2022年5月28日 (土) 〜 6月19日 (日)
休館日:火水木
時間:13:00 〜 20:00
入場:無料
『ストーリー・オブ・フィルム 111の映画旅行』マーク・カズンズ(監)を観る。

2010年から21年にかけて公開された111作品を通して、映画の最前線に肉薄するドキュメンタリー。ハリウッド大作はもちろん、インド、ウガンダ、チリ、シリア、チュニジアの作品まで取り上げられるのだから驚くしかない。「あー、映画好きを自称してはいたけど、映画のことなんてなんにも知らなかったなぁー」と、心地よい敗北感が味わえる。まぁ、カズンズ監督は体中に映画関係のタトゥーを入れていて、中には田中絹代のサインを模したものまで含まれているってんだから、勝とうとするほうが間違っているんだけどね。6月10日より全国順次公開。
『ストレンジ・スターズ デヴィッド・ボウイ、ポップ・ミュージック、そしてSFが激発した十年』を読む。

ジェイソン・ヘラー(著) 伊泉龍一(訳)
1970年代のポップ・ミュージックが、いかにSFに影響を受けて進化してきたのか。ヒューゴー賞受賞作家であり音楽ジャーナリストでもある著者がそれを跡づけた、めっちゃスリリングな一冊。『2001年宇宙の旅』を目撃したことでキャラ変を決意したデヴィッド・ボウイをはじめ、ロックスターたちはみんなSFに夢中だったのね! ¥3,850/駒草出版