シリーズ最新作『ゴーストバスターズ アフターライフ』公開記念。
MOVIE
『ギャング・オブ・アメリカ』エイタン・ロックアウェイ(監)を観る。

マイヤー・ランスキーを知っているだろうか。殺し屋集団「マーダー・インク」を率い、禁酒法時代から半世紀にわたりアメリカの暗黒街に君臨してきた、実在のギャングスタだ。本作は作家のストーンによるランスキーへのインタビューをとおして(「俺が生きているうちは誰にも読ませるな」という条件つき)、その血塗られた生涯が明かされるという構造なのだが、ハーヴェイ・カイテル演じる年老いたランスキーが、もう姿から声まで激渋でヤバい。監督の父はランスキーにインタビューした経験があり、ストーンは彼がモデルになっているという。こんな人にインタビューするなんてどんだけ怖いもの知らずなんだ……。2月4日より公開。
BOOK
『ジョン・ウォーターズの地獄のアメリカ横断ヒッチハイク』を読む。

ジョン・ウォーターズ(著)、柳下毅一郎(訳)
キング・オブ・バッドテイストこと映画監督のジョン·ウォーターズは、66歳にしてアメリカ横断ヒッチハイク旅行を決意。本書はその予行演習として書き上げたという、想像しうる最良ヴァージョン&最悪ヴァージョンを描いた2編のフィクションと、実際の旅路を綴ったノンフィクションで構成される。いやー、アメリカでヒッチハイクなんてするもんじゃないね。国書刊行会/¥2,860