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銭湯店主の風呂噺。

『御谷湯』の若旦那・片岡シンさんのととのい方。

2022.06.06(Mon)

photo: Naoto Date
edit: Neo Iida

銭湯に行く度に気になっていたのが、番頭さんの入浴事情。ビルタイプなら上に、一軒家タイプなら裏手に、それぞれお住まいがあるっぽいけど、いつどうやってお風呂に入っているんだろう。仕事とプライベートをパキッと分けて自宅で入るのか、それとも銭湯の広〜い浴槽を独り占めしているのか……うーん気になる! 墨田区にある『御谷湯』の若旦那・片岡シンさんに、ととのい方を聞いてみた。

入浴中の『御谷湯』の若旦那・片岡シンさん。
『御谷湯』が誇る黒湯で、仕事前にひとっ風呂浴びる片岡シンさん。出たり入ったりしながら、のんびり1時間半ほど入浴するという。浴室内にはジェットバスや打たせ湯などの仕掛け風呂も色々。

「家はシャワールームだけで浴槽はないんですよ。なので店を閉めた後か、開ける前に入ります」

なるほど! やっぱり銭湯のお風呂に入るんだ。羨ましすぎる……! 片岡さんは、バンド「片想い」のボーカルとして活動する傍ら、義理の父で2代目社長の伊藤林さん、そして義理のお姉さんと一緒に『御谷湯』を切り盛りしている。

「うちは温度別に浴槽があるんです。40度〜42度くらいの中温と、44〜45度のあつ湯、そして36度のぬる湯、それに源泉の水風呂。僕はまず最初にぬる湯に入って、慣れてきたら熱くして行って、最後に水風呂に入る。これを何回か繰り返しています。最初はそんな入り方はしてなかったんですけど、銭湯で働くうちに知識が増えて、なんとなくこうなりました。水風呂に入る時は手首と足首だけそーっと付けるようにしてるんですけど、これはサバンナの高橋さんが仰っていたやり方。付け根に熱を出す毛穴みたいなのがあるらしく、キュッと閉めて保温効果を促すらしくて。たしかに何かが“閉まる”感じがあるんですよね。あと、“ヒートショックプロテイン(※)入浴法”の講習もあったんですよ」

※ヒートショックプロテインとは、ストレスなどで損傷した細胞を修復 整備する働きをもつタンパク質の一種で熱による刺激で誘導される。

ヒートショックプロテインとは、東京都公衆浴場業生活衛生同業組合が推奨している入浴によってヒートショックプロテインを増やす方法だ。水分補給もしっかりと行うことで、保温や健康維持が見込めるのだとか。『御谷湯』の壁にも、ポスターが貼ってあった。

「ポカリスエット イオンウォーター」を飲む片岡シンさん。
片岡さん曰く「水分は入浴前と入浴後にしっかり取ること。あと入浴中にも飲んだほうがいいですね。うちでは浴槽内へのペットボトルの持ち込みは禁止ですが、浴室内であればオッケー。それくらい水分補給は大事だと思います」。
「ポカリスエット イオンウォーター」
運動をして汗をかいた後だけでなく、日常のちょっとした渇きにもゴクリといきたい「ポカリスエット イオンウォーター」。入浴前に飲めば、入浴中に汗で失う水分とイオン(電解質)をバランスよくチャージすることができる。さっぱりした口当たりで飲みやすい。入浴後にもオススメ。

「それぞれが気持ち良くお湯を楽しめたらいいと思ってるので、必ずしもこの通りに入らないといけないわけじゃありません。でも急に熱いお湯に浸かると危ないし、入りすぎるとのぼせてしまう。それを防ぐためにも、温いお湯から徐々に身体を慣らして、こまめに水分を取るというのは理に叶っていると思います。特にうちの場合は温泉なので保温力がすごいんですよ。自宅のお風呂感覚で入っていると、少し入っただけでもフラフラのぼせちゃうんです。僕も1時間半くらい入りますけど、基本的に出て入って、を繰り返しています」

『御谷湯』は墨田区唯一の天然温泉だ。創業は昭和22年。戦後の焼け野原だった本所区石原に、初代が銭湯を作ったのが始まりだという。銭湯を開くときは水道代を節約するために井戸を掘るのが定石で、ザクザクやったら濁った湯が出てしまった。初代は焦ったけれど、調査の結果pH値の高い「黒湯」だとわかった。約5億7000万年前の古生代の地層に含まれる草木の成分が、地下水にじわりと溶け出したもの。つまり黒い温泉が湧いたのだ。

黒く輝く天然温泉
黒く輝く天然温泉。壁画が写り込んで、さながら“逆さ富嶽三十六景”状態。バリアフリーを考え、段差をなるべく少なく、手すりもしっかり取り付けている。

「箱根とかの火山系の温泉は、効果が強すぎて疲れてしまう人もいるみたいなんですけど、うちは木や草なので肌への刺激がなく優しいんです。いいお湯だなあと思いますね」

『御谷湯』の浴室は4階と5階にあり、日によって女湯と男湯が入れ替わる。今日は5階の半露天風呂付きのお風呂へ。半露天の遠くに見えるは雄々しい東京スカイツリー。壁には富嶽三十六景。この銭湯絵は、2018年に銭湯絵師の丸山清人さんがライブペインティングで描いたもの。葛飾北斎ゆかりの地で見る富士山は格別だ。

銭湯建築を専門とする今井健太郎さん設計の浴場。
銭湯をビル形態に改装する場合、低層階に浴場、上に大家の住居という構造になりがち。それでは浴場の天井が低くなってしまうため、あえて最上階の5階と4階を浴場にしたそう。銭湯建築を専門とする今井健太郎さん設計。
東京スカイツリーが見える半露天風呂。
格子使いが粋な半露天風呂。押上がほど近いため、隙間からは東京スカイツリーが覗く。夜にはライトアップした姿が拝めて、なかなか風流。

「土地柄、お相撲さんと、子連れのお客さんが裸になって並んでいるのを見ると、銭湯って本当にいいなあって思います。常連さん同士も仲が良くて、しょっちゅうお喋りしていて。もともと友達なんだろうと思っていたら、『あの人、名前なんていうの?』って聞かれることも(笑)。名前は知らないのに裸は知っていて、家族構成も家庭環境も把握してるって、不思議で面白い文化ですよね。僕も海外には色々行きましたけど、こういう裸の付き合いがある国ってそうそうないですよ」

毎日通う銭湯が温泉だなんて、全くもって羨ましい。でも、この町に住む人たちにとってはごく普通の日常だ。チャキチャキッと湯を楽しみ、見知った顔と世間話をして、家路に着く。そのリズムを止めないよう、片岡さんは下町の黒湯を守り続けている。

『御谷湯』の前にいる片岡シンさん。
1947年の開業時から、天然の黒湯が楽しめる銭湯として地域に愛されてきた。数度の改装を乗り越え、2015年に“人と環境に優しい福祉型銭湯”をコンセプトにリニューアル。介護をする親子や家族が利用できる「福祉型家族風呂」も併設する。『御谷湯』
○東京都墨田区石原3-30-10☎03・3623・1695 15:30〜26:00(最終入場25:30)、日15:00〜24:00(最終入場23:30) 月休 入浴料は大人¥480

銭湯の帰り道に聴きたくなるプレイリストを片岡さんに作ってもらった!

プロフィール

片岡シン

かたおか・しん|1977年、兵庫県生まれ。バンド「片想い」でボーカル・三線を担当する傍ら、墨田区石原の老舗銭湯『御谷湯』では3代目の若旦那として店を切り盛りする。アルバム『B my baby』発売中。

インフォメーション

銭湯店主の風呂噺。

「ポカリスエット イオンウォーター」でととの湯

入浴前に「ポカリスエット イオンウォーター」を飲んで、たくさん汗をかいて、いつもより気持ちいい入浴体験をしよう! というプロジェクト。サウナに入らずともしっかり水分補給をしてお風呂に入れば、パカーンと気分が晴れるのだ。レッツトライ!

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