ライフスタイル

勝手に、アーバン・アウトドア自由研究!#2

移動用住居・ティピーの構造と作法を知ろう。

2021年11月16日

iIllustration: Shinji Abe
text: Ken Miyamoto
2012年8月 784号初出

 移動しながら狩猟を行うネイティブ・アメリカンの部族が開発した野営用テント、ティピー。その存在を知っている人は多いと思うが、構造と作法はどうだろう? そんなティピーのことを、愛知県で自社製作している「ジーフィールド」代表の吉田さんに伺った。「一番の特徴はたき火ができること。テント上部に通気口となる穴が開いているから、上昇気流が起きて、煙が出ていくんです。そのおかげで、テントの中で暖をとれたり、炊事ができるんです。作法の話も面白いですよ。上座、下座があったりと、ネイティブ・アメリカンと日本の文化は少し似ているんです。あと、冬になると防寒用と、たき火で影が写し出されて中の様子が見えないよう、布を一枚張るんです。いろんなところに工夫があって面白いです」

・主人がパイプを掃除し始めたら「帰れ」の合図。
・人が訪ねてきたら断ってはいけない。
・入り口から一番遠いところは長老の席。
・主人の許しが出るまで座らない。
・正座は女性の座り方、男は胡座。
・長老に話をふられるまでは喋ってはいけない。
・ティピーに入るときは、ノックの代わりに咳払いをする。

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