私は家族と11年前に長野県佐久市にある「望月」という場所に移住しました。
田舎暮らしの大きな特徴は車です。大都会と対照的に、公共交通手段は年々カットされ、ほとんどの家族や友人は車を2台所有しています。農家や2、3世代家族には約3〜4台車があることも珍しくないです。「ケートラ」が大きな役割を果たす田舎です。私たちも今まで車2台で生活してきました。子供の習い事の送り向かいや一緒に住んでいる母の介護に大活躍。今1台の保険が切れるので、車を売って、1台だけで生活をしよう、と家族内で議論しています。
一番の理由は気候危機の深刻さに対して、家族レベルで具体的に実践できることの一つだと思っています。これからの時代、確実に気候危機の影響は我々の生活で感じられるレベルで影響を及ぼすと思っています。地域では仲間たちと2年前から気候危機をコミュニティーで考え、適応のアクションを地域の中で広げようとしています。
これからいろんな「切断」が必要になる時代がもっと強烈に迫ってきます。今までの産業資本主義文明からの「切断」、そして日常生活の中での様々な「切断」。食、移動手段、家庭のエネルギー、生活の質、いろんなレベルで見直しが必要になってくると思います。山に住んでいる私たちができること、できないこと、大都会に住んでいる人たちができること、できないこと、気候危機にはみんなで考え、できることを実践するのが大事だと思う。我々市民の動きや考えがもっと広い政府、自治体メディアや大企業に響いていくことも確実だと思う。
MOACA 望月気候運動:http://moacanet.weebly.com/
左:2020年MOACAが主催した気候危機トークとディスカッション、多津衛民藝館で。