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ブリットポップと〈アディダス オリジナルス〉のガゼル。
adidas Originals GAZELLE
2023年9月29日
photo: Ryohei Ambo
styling: Kazuro Sanbon
grooming: Tenju
edit: Koji Toyoda
special thanks: LIVE HOUSE FEVER
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贔屓にするチームは、同じマンチェスターでも赤いほうより青いほう。そして、好きなスニーカーは、〈アディダス オリジナルス〉の「サンバ」じゃなくて「ガゼル」。常に天邪鬼で、ぶっきらぼうで、だけどいつもクールなオアシスのギャラガー兄弟に憧れて、近頃、僕も「ガゼル」をユニフォームにするようになった。彼らのように三本線のジャージも合わせれば、気分はもうバック・トゥ・’90s ブリットポップ。もちろん、一番好きな曲は「モーニング・グローリー」だ。
ところで、「ガゼル」って一体どんなモデルなの? というと、同じくT字型のトウが特徴の「サンバ」がフットボールシューズ由来である一方、こちらは1966年に登場したオールラウンドなトレーニングシューズ。年代を追うごとにアスリートの足元から離れ、英国ストリートに根付いたモデルとして定着。’90年代のブリットポップ全盛期には前述のギャラガー兄弟はもとより、アシッドジャズをお茶の間に広めたジャミロクワイのジェイ・ケイも愛用したベーシック。名曲「ヴァーチャル・インサニティ」のMVの中では、足元に「ガゼル」を履いてMJばりの華麗なダンスを披露したことはマニアの間では有名な話。言うなれば、「ガゼル」はスニーカー界における’90年代UKアンセムなのだ。
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そんなエポックメイキングなスニーカーだからなのか現在は選べるモデルもいろいろ。薄型で軽量なアーカイブデザインオマージュのモデルをはじめ、’85年に流通していたぽってりフォルムをモチーフにした『アトモス』別注に、’78年に登場した派生モデル「ガゼル インドア」の復刻品もラインナップ。どれも“ガゼル”の名は付くけれど、微妙に異なるから履き比べて決めてみるのもいいかもね。
ガゼルきっかけでギターを始めて、友達とバンドを組んで、下北の居酒屋で朝まで音楽談議ってなお決まりコースにまで陥ってくれたら嬉しいかぎり。青春ってものはひょんなきっかけから熱を帯びていくものだ。
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adidas Originals GAZELLE
1960年代初頭からカジュアルなシューズとしてその名はちらほら〈アディダス〉のカタログに載っていたが、日の目を見るようになったのは、1966年にトレーニングシューズとして売り出されるようになってから。つま先のT字型デザイン、通称ティートウにラバーソールは、60年近くたった今も変わらない。薄型のタンは足入れしやすく、ぺたんこなフォルムもフィット感抜群。ちなみに’90年代にブリットポップに熱狂していた先輩方は、愛を込めてガッツレー(ドイツ語読み)と呼ぶ。
インフォメーション
adidas con by atmos
〈アディダス〉とスニーカーショップ『アトモス』のスペシャルイベント『adidas con by atmos』が今年も開催。〈アディダス オリジナルス〉のアーカイブ展示や、体験型ワークショップ、フード、ライブパフォーマンスなど盛りだくさんの2日間!
イベントの詳しい概要や出演アーティストについてはホームページもしくはインスタグラムで今後公開予定。
日時:10月14日(土)11:00〜19:00、10月15日(日)11:00〜18:00
場所:『Jing Harajuku』(東京都渋谷区神宮前6-35-6)
参加条件:CONFIRMEDアプリをダウンロード
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