〈ラコステ〉のポロシャツを、毎日。
LACOSTE
2023.09.01(Fri)
photo: Mai Kise
styling: Satoshi Kamei
text: Ku Ishikawa
何にでも合うし、誰にでも似合うし、襟付きだからどこへでも行ける。
デートに、テニスに、ダラダラすると決めた日も。
なんでこんなに普遍的な洋服って魅力的なんだろう。

シャツもパンツも、気に入ったものは買い足してしまう。いつも印象が変わらない人、なんて思われたいわけでもないのだが、服装を選ぶのに時間をかけたくなくて、ちょっと保守的なだけなのかもしれない。そう、服選びの基準のひとつは、歴史ある老舗の普遍的なものが好きってこと。これを着ていれば何と合わせても、どこに行くにも、恥ずかしくないってものが良いのだ。〈ラコステ〉のポロシャツもまさにそんな存在で、定番の白やネイビーはもちろん、豊富なカラーパレットから気分の1枚を選んだり、たまには限定ものに手を出してみたり、ジャストサイズもオーバーサイズも買ってみたり。結局は、いつも同じようなもの着てるよねって言われてしまうのだけど。

ちょっとそこまで、ってときもポロシャツ。この爽やかなレモンイエローは何を考えずとも様になる、フレンチシックな一枚。英国クラシックなバルカラーコートとも、アメリカンなスウェットとも、見事に調和する。

言うまでもなく〈ラコステ〉のポロシャツの定番は白だ。でも白い洋服というのは、最もシンプルだからこそ、素材感やディテールが露わになり、安っぽいものはひと目でわかってしまう。その点、〈ラコステ〉のポロシャツは安心感しかない。むしろ鹿の子素材の凹凸や、少し幅の広い襟元といったクラシックな雰囲気がよくわかる。学校に行くときも、友達と遊ぶときも、別に何をするってわけでもないときも、やっぱりこれだ。

保守的なものが好きと言いながら、ハレの日には何かしらの遊び心が欲しい。彼女との記念日でいいレストランに行く日なんて特にそう思う。セットアップは時代を問わずジェントルとされる、無地のグレーフランネル。2軒目のオーセンティックバーでも不釣り合いということはない。ここまでは教科書どおりだが、インナーには1980年に発売されたモデルの復刻だという一枚を。ベージュもネイビーも大好きな色だし、何より太いピッチがかしこまりすぎなくて気に入っている。おまけに少しビッグシルエットなのも格好いいのだ。

テニスコートってなんであんなに芸術的なのだろう。〈ラコステ〉がずっとスポンサーを務める全仏オープン、通称ローラン・ギャロスをテレビで観るときも、試合の行く末はもちろんだけど、赤土のクレーコートでのプレーヤーの一挙一動が格好よすぎて憧れる。恥ずかしげもなく、運動は形から入るタイプで、渋いクレーコートでも映えそうなライトブルーとホワイトのストライプで友達とテニスへ。2005年モデルの復刻という一枚である。

見落としがちだけど、ロングスリーブも忘れちゃいけない。これを洒脱に着ることができたら、それはもう立派なパリジャンだ。スカーフを巻いたり、ホワイトデニムと革靴に合わせたり……。でも家に籠もって映画を観るときに、何も考えずにパジャマパンツの上に着てみても、思いのほかサマになった。端正な雰囲気はそのままに、半袖にはない袖のリブがスポーティでちょうどよし。こういうものをやっぱり買い足してしまうのだ。
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