TRIP

韓国の友人に案内してもらった場所。Vol.1

250と望遠漢江公園

2023.06.17(Sat)

photo: Naoto Date
coordination: Hyojeong Choi
text: Keisuke Kagiwada
2023年7月 915号初出

250(イオゴン)|音楽プロデューサー、DJ。1982年、ソウル生まれ。2022年にデビューアルバム『ポン』をリリース。韓国で最も権威の高い「韓国大衆音楽賞」で「今年のアルバム」など1年最多受賞となる4部門で受賞。NewJeansをはじめK-POPを代表する歌手の楽曲を数多く手掛ける彼は、自身の次のアルバム『アメリカ』と新しいアルバムドキュメンタリーシリーズ『メイド・イン・アメリカ』の計画を発表し、日本ツアー『250 JAPAN TOUR 2023』を開催中。

 ソウルを象徴する川、漢江の周りには、11か所もの公園がある。「そのどれも雰囲気が違うんですよ」と教えてくれたのは、250さん。最近、コリアンユースの間で沸騰中のポンチャック・リバイバルを牽引する傍ら(ポンチャックとは、韓国独自のディスコ歌謡。街中では往来を自転車で駆け抜けるおっさんたちが、フレームに搭載したラジカセで流している姿をよく目にできる)、NewJeansに数多くの楽曲を提供してもいる音楽プロデューサーだ。しかし、その派手な肩書とは裏腹に、本人の人柄も、案内してくれた望遠漢江公園もとても静謐だった。

「観光客で賑わう汝矣島漢江公園は行きましたか? あそこは誰かと約束して行く場所だと思うんです。一方、望遠漢江公園は、ふらりと訪れるのにちょうどいい。周囲の街の雰囲気も穏やかで、ユニークな個人商店が軒を連ねています。僕の作業室も近所にあるので、仕事終わりに公園のはずれにあるバスケットコートで1人きり、バスケをして汗を流すのが憩いの時間なんです」

 ときにはさらにはずれにある丘の上のベンチに腰かけ、ビールを飲みながら物思いに耽ることもあるという。連れていってもらうと、川べりではおっさんたちが釣りを楽しんでいて、さながら都会のエアポケットのようだ。

「仕事が終わるのはだいたい夜10時以降なので、人の気配はなく、城山大橋を照らすライトも消えている。車や船のライト以外に光のない漢江の風景をここから眺めていると、精神的な疲れも取れて、『明日からまた頑張ろう』って気分になれるんです。今のソウルは常に忙しく動いている都市なので、こういう隠れ家のような場所が僕には必要なんです」

インフォメーション

望遠漢江公園

◯麻浦区麻浦ナルギル467/467, Maponaru-gil, Mapo-gu

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