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出張編集部 – はじめてのヘルシンキ編 –
アーティストの中村隆さんを訪ねる。
2022年10月7日
先日、POPEYE Web編集部は初めてフィンランドの首都ヘルシンキを訪れた。













9月初旬に開催されていた「ヘルシンキ・デザイン・ウィーク」、そして、その期間中に開かれたアートキャンペーン「ヘルシンキ・キュリアス」を見に行くのが旅の目的だ。後者はヘルシンキに訪れたことがない3人のアーティストが現地に想いを馳せながら作品を生み出すという、タイトル通りキュリアスな展示で、日本からはアーティストの中村隆さんが参加した。



ということで、直行便で12時間ほどかけてヘルシンキに向かい、中村さんをインタビュー。

「ある日突然、運営の方からメールが来て、企画の説明とともに『ヘルシンキに来たことはありますか?』と質問をされ『ないです』と答えたことから今回のプロジェクトが始まったんです。企画自体も変わっているし、本当に突然連絡が来たので最初はイタズラメールかと思ってました(笑)」
参加すると決まってからはヘルシンキについてネットで検索するのはNGになり、制作のヒントは、ヘルシンキに訪れたことがある日本人クリエイターからのコメントと運営チームがまとめた旅行者たちのコメントのみ。「フィンランドはムーミンくらいしか知らなかったんです(笑)。実はヨーロッパにも行ったことがなくて」と語る中村さんがどのように作品を作っていったか。その経緯は下の動画を見るとよくわかるのでぜひ一度見てからこの記事を読み進めてほしい。
そして、完成したのがこの作品!

「みなさんのコメントから、ゆったりとした土地だというのはすごく感じました。人と自然が普通に共存していたり、距離が近いイメージも受けましたね。あとは、海、島、カモメなどは必ず出てくるワードだったので入れました」
実際に訪れたヘルシンキの印象はどうだったのだろう。
「自然と街の距離が近いという印象は変わらなかったですが、石畳が多かったのは驚きました。それに、建物が思ったより近代的だったり、歴史的な石造だったり特徴があったので、次に描くとしたらもう少ししっかり描きたいと思いました。あと、歩き回って感じたのは、良い意味で街に緊張感がなくて、日本にいるような感覚で散歩している自分がいたのも新鮮でしたね。ベンチで昼寝をできてしまうような安心感というか(笑)」
今回、中村さんと同じく初めてヘルシンキに訪れたPOPEYE Web編集部。おまけ企画として「ツアーの合間に見たヘルシンキ」をお届けしよう。
とりあえず、アルヴァ・アアルト。







建築やデザインに特に興味がなくても耳に入ってくるアルヴァ・アアルトの名。フィンランドを代表する名建築家にして、デザイナーでもある彼のデザインを予想以上に気軽にたっぷり見られるの印象的だった。「ヘルシンキ・キュリアス」の会場になっていたオフィスビル『シュガーキューブ』や、3つの大学が合併して彼の名前が冠された『アアルト大学』は簡単にアクセスできるし、『アアルト自邸』と『アアルト設計事務所』はツアーが設けられていて、丁寧に説明をしてくれるので1日で“通”になれる。
控え目に言って最高。本場のサウナ。

せっかくならディープなサウナに行きたかったけれど、スケジュール的に無理なことが判明して、1番ポップなサウナへ行くことに。港に作られた『アッラス・シー・プール』は普通のプールと海水プールがあり、併設されたレストランでは食事もできる。おそらくもっとも観光客向けなサウナだけど、控え目に言って最高だった。
ハビターレに圧倒される。




「ヘルシンキ・デザイン・ウィーク」のなかでも目玉イベントである「ハビターレ」。1970年代から続くフィンランド最大のデザイン見本市で今年は3年ぶりの開催。体感だけど幕張メッセの数倍はある展示場に家具ブランド、デザイナー、学生たちのブースがひしめき合っている。数が多すぎるので、あえて素人目線の独断と偏見でベスト1を決めてみた。上の写真に写っているKari Virtanenの木の椅子と木の塊のスツールがそれだ。
レストラン『SAVOY』を激写。




ツアーのプログラムで実は一番楽しみにしていたのが『SAVOY』でのディナー。アルヴァ・アアルトが家具、内装をデザインしたレストランで、あの有名な〈イッタラ〉の「アアルト ベース」もこのお店のためにデザインされた。普段、意味のないプライドから写真は必要最低限に抑えているが、このときばかりは空間が素敵すぎて目に入るものすべてを撮影していた。その中で掲載できるレベルの写真がこちら。
夕日とエコキャビンに痺れる。


ヘルシンキ付近には大小様々な島があり、それぞれにレストラン、サウナ、公園があったりする。いくつかの島を訪ねたなかで、特に感動したのが、最近、日本でも作る人がチラホラと出始めたオフグリッド建築の存在。電気やガスなどのライフラインに頼らず生活できる設計で、この建物は設計事務所「Littow Architectes」が手がけ『Majamaja』という名でホテルとして運営している。シンプルにカッコいいというのはもちろんだけど、この最先端のカルチャーをしっかりヘルシンキ市が応援しているという仕組みに嫉妬した。そして、帰りの船から見えた真っ赤な夕陽に癒された。
出張編集部 -はじめてのヘルシンキ編-はだいたいこんな感じ。2日くらいしかいれなかったので来年は1週間くらい滞在したい。では、また!
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