カルチャー

ハワイのドライバーたちから学ぶ、シティボーイなドライビング所作

2022年5月29日

車があれば!


illustration: Yo Ueda
text: Toromatsu
2022年6月 902号初出

何をそこまで急いでいるのか、残念なことに昨今日本でも横暴な運転が目立つ。良い車に乗っていても、運転マナーがなっていないとせっかくの車も台無しになる。せかせかしたドライバーなんて皆無に等しいであろう地、ハワイを見てみよう! 歩行者は無論、車両にだってガンガン道を譲るし、前の車が遅くたって気にも留めない。心に余裕のある運転って、何よりシティーボーイ的だと思わない?

ハワイでレーベル&レコード店『アロハガットソウル』を営むロジャーに「ハワイって運転マナーがいいよね?」と聞くと「みんなスロウリーだからね。この前も、前方の車が対向車と友達だったのか、道をふさいで長話をしていたよ。ちなみに後続車は誰も気にすることなく話が終わるのを待っていた」と衝撃の返答がきた。そこまではいかずとも(笑)そんなスロウなマインドを僕たちも身に付けたい!

Yo Uedaのイラスト。車ごしにアロハ
を送る男性二人。

隣の車線に入るべくウィンカーをつけると、誰が入れてやるものかとアクセルを踏まれることってあるよね。あれは結構ツライ……。ハワイではというと、ウィンカーを確認するなり当然のごとく入れてくれるし、横断歩道でなくとも車道を横切りたい歩行者がいるだけで停車する。我が国日本に“どうぞ”の精神がないわけがない! 電車で席を譲るように、入りたい人を見つけたら速度を緩めよう。

お礼するときにハザードや短いクラクションを使ったりするけど、たまに挨拶のバリエーションが少ないと感じるときがある。横断歩道でも車道でもいつもシャカサインが飛び交うハワイアンの所作も参考にして、軽く手を挙げたり、会釈をすれば、ものすごくピースな雰囲気に包まれるのではないだろうか。かくいう日本にも’80年代頃まで、サーファーが波の良し悪しを車越しからハンドサインで情報共有し合う文化があったという。甦るといいな。


Yo Uedaによるイラスト。サーフィン中の女性と車に乗った男性がアロハを送り合っている。