「月刊ホン・サンス」と銘打ち、今月から5ヶ月にわたって毎月新作が公開されるというホン・サンス。記念すべき1作目の主人公は、韓国で暮らすフランス人女性イリスだ。韓国人相手にフランス語を教えている彼女が、生徒や居候先の青年らと交わすいかにもホン・サンスらしい他愛もない会話を、劇中で奏でられる楽器の音を蝶番にして紡いでいく。興味深いのは、韓国語を解さないイリスが、韓国人たちとおしゃべりする際に英語を使うこと。要するに、旅人の必需品とは、英語のことなのだろう。しかし、街中の石碑を通して何度か言及される、日本で死んだという詩人が尹東柱だと知れば、もう少し深い何かを感じずにはいられない。尹東柱とは、日本の統治下時代の朝鮮半島で、独立運動に関与した容疑で太平洋戦争中に逮捕され、福岡刑務所で獄死した詩人なのだから。つまり、本作では一方で植民地主義によって殺された者の悲劇が、もう一方ではある種の汎世界的な”英語植民地”状態であるがゆえに繋がることができた者たちの喜劇が、語られているのかもしれない。11月1日より全国順次公開。
13:00〜NHK BS『シネマ「シャイアン」』を見る。
メモ:数々の名作西部劇を監督してきた巨匠ジョン・フォードが合衆国政府の政策に翻弄される先住民・シャイアン族の悲劇を描く。1964年/アメリカ
Oneohtrix Point Never 来日ツアーをチェック。
1952年を舞台に、卓球世界一を目指す主人公が道なき道を跳ね回る……現在話題沸騰中の映画『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』。夢幻的に映画を彩るサントラも最高すぎると思っていたら、担当したのはO...
22:00〜NHK Eテレ『最後の講義』を見る。
メモ:人生最後の講義なら、何を語り残すか。各界の第一人者が語る珠玉のメッセージを放送する。今回は「料理愛好家 平野レミ」。こちらの記事も併せてどうぞ!
今村⽂「温かい家 -my red flowers-」に行く。
花や植物を主なモチーフに、半透明のグラシン紙に⽔彩やコラージュを施した作品や、エンコスティックと呼ばれる蜜蝋画の手法を使った作品を制作するアーティストの今村文さん。本展では、2015年に愛知県美術館...
展覧会「うたう仲條 おどる仲條 -文字と画と、資生堂と」に行く。
「松屋銀座」や「細見美術館」、「東京都現代美術館」のロゴデザインなど革新的なデザインを次々と生み出してきたグラフィックデザイナー・仲條正義。とりわけ、長年関わった資生堂での仕事は特筆すべきものだ。同社...