「旅をするならそこに暮らすように」が理想だったけど、まさにそれを体現した『SOIL Nihonbashi Hotel』が9月1日にオープン。ホテルがある人形町のエリアに昔からあったという「株分け」文化。ご近所同士で植物の株分けを繰り返してできた、路地裏に鉢がずらりと並んだ景観は、この街のキャラクターをよく表している。そんな「路地裏園芸」をコンセプトに、地域のハブ的な存在として生まれたのがこのホテルだ。全14室ある洗練された室内には、さまざまな種類の鉢植え植物が置かれ、部屋に置かれたカセットテープは、ご近所の誰かの棚からやってきたものだとか。ホテル1階にある『Pizza Tane』のサワードウピザは、近くにある『Parklet Bakery』の酵母を分けてもらい作られている。とにかく街と繋がったさまざまな仕掛けが施されたこのホテルは、街の良さを最大限気づかせてくれる。周辺にはおすすめのグッドネイバーなお店もたくさんあるから、この街の住人のなった気分で練り歩きたい。
インフォメーション
SOIL Nihonbashi Hotel
23:00〜NHK総合『フロンティアで会いましょう!』を見る。
いよいよ今シーズン最終回。火星にまつわる最前線を届ける「さらば地球!ヒトは火星に住めるのか!?」を放送。
『海賊のフィアンセ』を観る。
知る人ぞ知る異端の映画監督、ネリー・カプランが1969年に発表した作品だ。舞台は架空の村テリエ。そのはずれで母と暮らすマリーは、不法滞在者であるがゆえに、他の村人たちからつまはじきにされている。母が...
『THE END(ジ・エンド)』を観る。
ポストアポカリプス的な状況下の地球において、地下シェルターで贅沢に暮らす富裕層一家とその仲間たちのお話だ。しかし、広大な塩抗の中に設られた彼らの家はハリボテめいていて、そこで営まれる装われた普通の暮...
『ジェイ・ケリー』を観る。
年末の恒例行事となりつつある、バームバック監督作のネトフリ独占配信(とはいえ、数えてみると2、3年に1本のペースだったが)。今年、その主役を務めるのは、ジョージ・クルーニーだ。クルーニー演じるジェイ...
『ネクロポリティクス 死の政治学』を読む。
平和の象徴と目されもする民主主義は、同時に分断を生み、虐げられた者たちを死に至らしめる暴力装置として、要するにネクロポリティクスとしても機能してきたし、今もしている。黒人差別やガザの現状を鑑みれば自...