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『アントカインド』を読む。

チャーリー・カウフマン(著) 木原善彦(訳)

『マルコヴィッチの穴』『エターナル・サンシャイン』の脚本家として知られるチャーリー・カウフマンの小説家デビュー作。だが、ページ数は半端ないし要約は不可能。映画評論家のB・ローゼンバーガー・ローゼンバーグは、ひょんなことから老いた黒人と知り合い、彼が90年かけて制作した上映時間90日の完全自主映画を観る。この時点で「おお……」って感じだが、そこから大量増殖するドナルド・トランプのロボットがファストフードチェーンとおっ始めた内戦などが絡まり合い、事態はえげつない方向へ。とはいえ、小難しいわけではなく、終始笑えるのはBが呟く以下の言葉からも明らかだろう。「スターバックスはお馬鹿な人のためのお利口なコーヒーだ。いわばコーヒー界のクリストファー・ノーランだ」。 ¥15,400/河出書房新社

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