誰もが知る渋谷駅のシンボル「忠犬ハチ公像」を手がけた彫刻家、安藤照の回顧展が開催中。没後80年を記念し、彫刻家としての歩みを網羅的に紹介する、東京では初めての展示だ。代表作の影に隠れ、これまで語られることの少なかった安藤の生涯を、戦火を逃れた30点の作品と、ゆかりある作家の作品とともに紐解く。
若くして頭角を現し、中堅彫刻家たちと結成した団体「塊人社」のリーダーとして活躍した安藤。戦時下の不安定な時代にも「ただ黙々と仕事をして居ります」と語り、素朴で穏やかな彫刻を生み出し続けた。その作品は、激しく移ろう現代に生きる私たちの目にも新鮮に映る。会場は渋谷の『松濤美術館』。作者に思いを馳せながら鑑賞し、帰りはハチ公にも会って帰りたい。
インフォメーション
黙然たる反骨 安藤照 ―没後・戦後80年 忠犬ハチ公像をつくった彫刻家―
日時:6月21日(土)〜8月17日(日)
休み:月曜日(7月21日、8月11日は開館)、7月22日(火)、8月12日(火)
時間:10:00~18:00(金曜のみ20:00まで)
入場料:一般1,000円(800円)、大学生800円(640円)、
高校生・60歳以上500円(400円)、小中学生100円(80円)
※( )内は団体10名以上及び渋谷区民の入館料
※土・日曜日、祝休日及び夏休み期間は小中学生無料
※毎週金曜日は渋谷区民無料
※障がい者及び付添の方1名は無料
場所:渋谷区立松濤美術館 東京都渋谷区松濤2-14-14
Official Website
https://shoto-museum.jp/
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