幻想的で、どこか懐かしさも感じさせるコラージュワークを制作するアーティストの花梨さんの個展が代官山で開催中。幅広いメディアや広告から引っ張りだこの彼女の作品。感情や記憶、少女時代の夢や彼女が読んだ本の情景、実際に渡り歩いた外国の景色など、現実と非現実の狭間にある様々なものがインスピレーション源となっており、独特のポップでファンタジーな世界が一枚にぎゅっと詰め込まれている。およそ一年ぶりとなる個展では「夜」をテーマに、日暮れから残照、明け方まで変化し続ける空の色彩や、人間の世界と魔界の世界との境界の時間など、多面的な夜の情景を作品に落とし込んでいる。じっと見つめていると引き込まれてしまいそうな、おとぎの世界に足を踏み入れに行ってみよう。
インフォメーション
アステロナに夜が降る、それはピンクで青で淡い水色。
会場:SISON GALLERy(東京都渋谷区猿楽町3-18)
会期:2025年6月14日(土)〜6月29日(日)
時間:13:00〜18:00 ※最終日は17時まで
休み:月、火
Official Website
https://sison.tokyo/info/6277044
Instagram
https://www.instagram.com/karin_works_/
https://www.instagram.com/sison_gallery/
『スヌープ・ドッグとE-40のお料理教室』を読む。
『スヌープ・ドッグのお料理教室』の記憶も新しい御大が、ザ・クリックの創設メンバーであり、フィリピンの食などにまつわる会社「Lumpia」を経営するE-40を相方に従えた、ギャングスタレシピ集の第二弾。...
『7』を読む。
著者は昨今話題の思弁的実在論の地平を開拓したカンタン・メイヤスーらのもとで学び、『激しい生――近代の強迫観念』が翻訳されているフランスの哲学者とのこと。本書はそんな彼が書いた小説……というか、哲学書...
『アントカインド』を読む。
『マルコヴィッチの穴』『エターナル・サンシャイン』の脚本家として知られるチャーリー・カウフマンの小説家デビュー作。だが、ページ数は半端ないし要約は不可能。映画評論家のB・ローゼンバーガー・ローゼンバー...
『九月と七月の姉妹』を観る。
ヨルゴス・ランティモスのパートナーであり、役者としても活動するリアン・ラベドの長編監督デビュー作。原作は1990年生まれのイギリス人作家デイジー・ジョンソンの同名小説だ。描かれるのは、10ヶ月違いで...
『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』を観る。
今度のウェス映画の舞台は、1950 年代のフェニキアなるヨーロッパの大独立国だ。常に暗殺の危機に晒されている大富豪ザ・ザ・コルダの夢は、同国の全域にインフラを整備するプロジェクト「フェニキア計画」を...