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『ミュージカル映画が《最高》であった頃』を読む。

喜志哲雄(著)

日本を代表する演劇研究家が、黄金時代のミュージカル映画について語り明かした一冊。ページを繰るごとに蒙を啓かれるが、とりわけ当時を代表するスターであるフレッド・アステアとジーン・ケリーについて、前者が「限定的な空間」を好んだのに対して、後者は「無限定の自由な空間」で踊ることを好んだという指摘には、目からウロコが1000枚くらい落ちた。『ストップ・メイキング・センス』でデヴィッド・バーンがアステアのダンスにオマージュを捧げた理由を、この線から考えてみるのも楽しいかも。¥3,300/国書刊行会