『バービー』でも忘れがたい印象を残した俳優のウィル・フェレルには、30年来の親友がいた。『サタデー・ナイト・ライブ』時代に苦楽をともにした脚本家であり、2022年にトランス女性であることを公表し、性別移行プロセスにあるハーパー・スティールだ。本作はそんな2人が、17日間のロードトリップを通して、これまでと変わったこと変わらないことを互いに確かめ合うドキュメンタリーだ。また、男性であれば行きやすいが、トランス女性としては恐怖すら覚える場所(NBAの試合や場末のバーなど)へ足を踏み入れることを通して、アメリカにおけるトランスジェンダーをめぐる実情も描かれており、今こそ観るべき作品。Netflixで独占配信中。
23:00〜NHK総合『フロンティアで会いましょう!』を見る。
いよいよ今シーズン最終回。火星にまつわる最前線を届ける「さらば地球!ヒトは火星に住めるのか!?」を放送。
『海賊のフィアンセ』を観る。
知る人ぞ知る異端の映画監督、ネリー・カプランが1969年に発表した作品だ。舞台は架空の村テリエ。そのはずれで母と暮らすマリーは、不法滞在者であるがゆえに、他の村人たちからつまはじきにされている。母が...
『THE END(ジ・エンド)』を観る。
ポストアポカリプス的な状況下の地球において、地下シェルターで贅沢に暮らす富裕層一家とその仲間たちのお話だ。しかし、広大な塩抗の中に設られた彼らの家はハリボテめいていて、そこで営まれる装われた普通の暮...
『ジェイ・ケリー』を観る。
年末の恒例行事となりつつある、バームバック監督作のネトフリ独占配信(とはいえ、数えてみると2、3年に1本のペースだったが)。今年、その主役を務めるのは、ジョージ・クルーニーだ。クルーニー演じるジェイ...
『ネクロポリティクス 死の政治学』を読む。
平和の象徴と目されもする民主主義は、同時に分断を生み、虐げられた者たちを死に至らしめる暴力装置として、要するにネクロポリティクスとしても機能してきたし、今もしている。黒人差別やガザの現状を鑑みれば自...