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『喪う』 アザゼル・ジェイコブス(監)

『ロシアン・ドール: 謎のタイムループ』以降のナターシャ・リオンの躍進ぶりには目を見張るものがある。離れて暮らす三姉妹が再集結し、病に伏せる父親の世話を通して半壊した関係の修復に励む本作でも、しわがれた声ではすっぱな次女を嬉々として演じていて、その姿を拝んでいるだけで、白米3杯はいけそうだ。しかも、監督はアザゼル・ジェイコブス。『フレンチ・イグジット 〜さよならは言わずに〜』『ラバーズ・アゲイン』など、派手ではないがしみじみといい映画を作り続けてきたこの監督だが、本作は群を抜いて素晴らしい出来栄えではないか。Netflixで独占配信中。