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『美と殺戮のすべて』 ローラ・ポイトラス(監)

(C)2022 PARTICIPANT FILM, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
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ナン・ゴールディンといえば、アメリカのLGBTQカルチャーの一員として、そこに親密な眼差しを注ぎ続けた伝説の写真家だ。しかしその彼女が、かつてオピオイド系処方鎮痛剤のひとつ「オキシコンチン」の依存症と闘った経験があり、さらにはP.A.I.N.(Prescription Addiction Intervention Now)という支援団体の創設メンバーとして、「オキシコンチン」を販売する製薬会社パーデュー・ファーマとそのオーナーであるサックラー家、そしてー家から多額の寄付を受けた芸術界の責任を追及する活動を展開していたとは知らなかった。本作は彼女のこれまでの芸術活動とともに、その戦いの顛末を記録したドキュメンタリー。鑑賞後は、ぜひNetflixで配信中の映画『ペイン・ハスラーズ』を。オピオイドをめぐるアメリカの闇がよりはっきりするはず。3月29日より公開。