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『穴持たずども』 ユーリー・マムレーエフ(著)松下隆志(訳)

ソ連時代、地下出版界で名を馳せた著者の小説作品なのだが、これがかなりヤバい。描かれるのは、1960年代のモスクワ郊外の共同住宅で暮らす、常軌を逸し過ぎた人々の”生活と意見”とひとまずまとめておくが、それを貫く難解極まる世界観は、哲学とオカルティズムと厭世主義が悪魔合体して組成された猛毒のよう。もう絶句するしかない。¥4,180/白水社