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『枯れ葉』 アキ・カウリスマキ(監)

低賃金労働者の男女が出会い、恋に落ちる。そんな物語を彩るのは、仏頂面の人々とぶっきらぼうに呟かれる言葉、レトロなレストランとジュークボックス、淡いグリーンの壁紙と暗がりの真横に差す光などなど、お馴染みのカウリスマキ的なあれこれ。しかし同時に、これまではなかなかお目にかかることができなかったアイテムも登場する。携帯電話、ネットカフェ、ジャームッシュの『デッド・ドント・ダイ』! そして、何よりラジオから絶えず流れ続けるウクライナ戦争の報道。その意味で本作は、カウリスマキが最も”今”に肉薄せんとした1作と言えるかも。12月15日より公開。