ウィリアム・ワイラー(監)/ 1953年 / アメリカ
『ドント・ルック・アップ』アダム・マッケイ(監)を観る。

アメリカ社会を風刺させたら右に出る者ナシのアダム・マッケイ監督最新作は、宇宙空間をも視野に入れた壮大作。物語の発端は、名もなき天文学者のケイト&ランダルが、彗星の地球衝突を予測したこと。2人は政府に直訴するが、大統領やその補佐官はまったく関心を示さない。その後、呑気な朝のワイドショーに出演しても、SNSで地球滅亡の危機を訴えても、予想外の方向に展開するばかり。しかしその過程は取りも直さず、地球滅亡の危機というテーマを通して、アメリカ社会の問題に肉薄することでもあるだろう。こういう映画を、ジェニファー・ローレンス、レオナルド・ディカプリオ、メリル・ストリープ、ジョナ・ヒル、ケイト・ブランシェット……といったオールスターキャストで活写してしまうアメリカ映画、さすが。12月24日よりNetflixで配信(一部の劇場で12月10日より公開)。
『侯孝賢の映画講義』を読む。

侯孝賢(著) 卓伯棠(編) 秋山珠子(訳)
台湾ニューシネマを率いた鬼才、侯孝賢監督が、2007年に香港バプテスト大学で行った講義の記録。のっけから引き込まれる言葉が満載だ。いわく「今日私は、自分へのこんな問いかけから始めようと思います。私はなぜ映画を撮れるようになったのか? さらには、いかなる能力と確信をもって、自分がこれでよい、あるいは好きだと思える映画を撮れるようになったのか?」。いや、必読でしょ。¥3,960/みすず書房
12月のフードカレンダー(『TESIO』の ソーセージギフトBOX)
インフォメーション
TESIO
沖縄のショップではホットドックとコーヒーを販売。階上は店主の祖父が営むミュージックバー。夜になると72歳のカッコいい祖父が奏でるロックが聞こえてくるとか。HPでのオーダーは今月20日まで。他、3500円と8000円のラインナップもあり。沖縄県沖縄市中央1-10-3 ☎︎098-953-1131 11:00〜19:00 月休