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きみも建設業界で働いてみない?/金属加工・相馬 理さん

2025年10月17日

ビルを建てたり、自然を守ったり、
学校の壁を修復したり、
身近にある建設業界の仕事を覗きにいこう。

鉄と鉄を繋げ、現場の基礎を作る。(金属加工・相馬 理さん)

柱や壁の基礎になるため、不具合がないようしっかりと溶接を行う。その温度は200度になる。

武骨なイメージがある建設業だけれど、
コミュニケーションがいちばん大切。

 金属に熱を加え、別の金属とくっつける溶接は、建築において欠かせない技術。有害光線から目を守る溶接面を着け、慎重に溶接機を柱に当てる相馬理さんは、吉橋興業に10年勤める金属加工の技能工だ。

「ここはいずれ住居や図書館も入るタワービルで、電気系統や水回り、内装といった様々な会社が入って作業をしています。うちは鉄骨や手すり、いわゆるビルの鉄に関わる部分を作るのが仕事。土台ができていなかったり納期が遅れてしまうと、次の作業を行う職人さんに迷惑をかけてしまうので、大きな工程の中で役割を守りながら仕事をしています」

自身も作業をしながら、リーダーとして工程を把握しつつ、仲間たちの状態も気に掛ける。

 辺りを見ると若い職人が多い。相馬さんも29歳とまだ若いが、リーダーとして現場の指揮をとる。

「みんな和気あいあいとやっていますが、危ない現場であることには違いないのでメリハリをつけています。溶接は鉄が溶けるくらいの熱さですし、素手で触ったら指がふっ飛ぶような電動工具も毎日扱います。特に夏場は汗をかくので感電にも注意。適度に休憩を入れてケガをしないよう注意しています」

和気あいあいと働くチームメ一トたち。この現場はわりと若めだそう。ニッコリ!

 相馬さんが建設業界に飛び込んだきっかけは?

「高校を出たら働こうと思っていて、漠然と工業高校に進み、授業で初めて溶接に触れました。すごく単純なんですけど、鉄を溶かせるほどの道具を使って、実際に鉄と鉄がくっつくことが新鮮で。先生が溶接をする姿もカッコよくて、自分もやってみたいと思うようになりました」

 その後普通科にも興味が湧き、通信制の普通科の学校に転校。しかし進路を考えたときにやはり溶接の仕事が気になって、建設会社の求人を探したんだそう。現場志望となると多くが工業科出身で、普通科からの就職は不利だったが、自分で「バイトでもいいから働きたい」と各所に連絡。縁あって吉橋興業への就職が決まった。それから10年。今ではJISアーク溶接技能者資格を保有し、第一線で働いている。現場に入り、建設業の印象は大きく変わったという。

「建設業って武骨なイメージがあるじゃないですか。でも実際はコミュニケーションがすごく大事。進め方を職人同士で調整することはしょっちゅうですし、話をしていかないと仕事が進まないんです」

屋内でも天井に近い場所を触るため、可動式のハシゴに乗って作業をする。

 職人として働く相馬さんが、やりがいを感じるのはどんなとき?

「作業を終え、形のなかったものが形になっているのを見ると達成感を感じます。さらに自分がつけた鉄の上に内装が入って様変わりすると、ああ不具合がなかったんだなと嬉しくなります。小さな積み重ねの連続ですね」

プロフィール

きみも建設業界で働いてみない?/金属加工・相馬 理さん

相馬 理

そうま・おさむ|1995年、東京都生まれ。工業高校で溶接に触れ、普通科の通信制高校に転校したのち吉橋興業に就職。JISアーク溶接技能者資格を持ち、リーダーとして現場をまとめながら溶接の仕事を行う。新婚旅行先はトルコ。

インフォメーション

吉橋興業

世田谷区南烏山に本社を置く建設会社。金属工事全般のプランニングからデザイン、コンストラクションまでを請け負う。鉄骨工事、金物工事、装飾金物工事といった施工を得意とし、国立競技場、麻布台ヒルズなどを手掛けた。