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介護の仕事のことをちゃんと知ってみないか?
2025年10月16日
高齢者がイキイキと暮らす日々を支える、そういう仕事にどんなやりがいがあるのだろう。実際に取材をすると、働く若者たちは穏やかで、確かに充実した顔をしていた。さらに、介護に関わる仕事はクリエイティブの領域にもどんどん広がっている。働く意識も現場の雰囲気も多様に進化している介護のことを、僕たちはもっと知るべきだ。
いろんな世代が交流する、マーケット跡地の福祉施設で。
介護職(介護福祉士)・齋藤 陸さん

地域コミュニティの中心だった商店街の一角を再生した「春日台センターセンター」。その建築はグッドデザイン金賞や日本建築学会賞などを受賞しており、ランドリーは就労支援B型の施設、こどもたちが宿題をするフリースペースの他に放課後等デイも備える。コロッケを買いにくる人もいて、人の行き来が絶えず賑やかで明るい場所だ。
元スーパーの記憶を受け継ぐ
複合施設で、高齢者たち
一人ひとりに寄り添う。
住宅街のど真ん中にある「春日台センターセンター」は、スーパーマーケット跡地に作られた複合福祉施設だ。グループホームと小規模多機能型居宅介護を備え、放課後等デイや就労支援も行っている。介護福祉士の齋藤陸さんは大学時代までソフトボールに打ち込み、福祉とは無縁の人生を送ってきたという。
「やりたいことも見つかってなかったとき、大学にうちの理事長の馬場拓也さんが講演に来たんです。津久井やまゆり園の事件後いろんなことが警戒されるなか、馬場さんは『あえて壁をなくして街との境目をなくす』と話されていて。その言葉が響いて働いてみたいと思いました」
齋藤さんの一日の流れは、午前中はまず検温や血圧測定、朝ごはんの準備、体操、入浴介助などを行う。昼食後はお茶を淹れたり、縁側でこどもたちが遊ぶのを眺める利用者さんに付き添ったり。夕食後の就寝時間はバラバラで、歯みがきの介助をし、部屋まで送り届けたらおやすみなさい。
愛川舜寿会に就職し、開所した「春日台センターセンター」に配属。グループホームの担当になり、介護の仕事が始まった。
「何も知らない状態だったので、床ずれの症状もびっくりで。でもバタバタと仕事を覚え、1か月くらいで慣れました」
生活を送っていれば、自然と別れもやってくる。看取りは悲しいけれど、いい思い出でもあると齋藤さんは言う。
「利用者さん自身が意思を伝えることが難しいケースが多く、自然とご家族とのやり取りが多くなるんですね。これが好きで、こういうことをさせてあげたい、その意思を酌んでケアをする。なので『ここで最期を迎えられてよかった』と仰っていただけると本当に嬉しくて」
これからも現場で働きたいという齋藤さん。そこには場所の力もおおいにある。
「外を見たらこどもが走り回っているし、ランドリーでは障害のある方も働いている。いろんな世代が集まる場所だから、魅力的ですよね。利用者さんも健やかに過ごしてくれていると感じます」
プロフィール

齋藤 陸 介護職(介護福祉士)
さいとう・りく|1999年、神奈川県生まれ。国際武道大学体育学部体育学科を卒業後、2022年に社会福祉法人愛川舜寿会に入職。できたばかりの「春日台センターセンター」のグループホームに配属となり、介護の仕事を行う。趣味はソフトボール、プロ野球観戦。
インフォメーション

春日台センターセンター
2022年、社会福祉法人愛川舜寿会が神奈川県愛甲郡愛川町春日台のスーパー跡地に作った複合福祉施設。コインランドリーやこどもの学び場、コロッケスタンドなどを備える。グループホームと小規模多機能「KCCショータキ」で高齢者福祉を、放課後等デイ「カスガダイ凸凹文化教室」と就労支援「KCCワークス」で障害福祉を担う。
ソーシャルワーカーを目指し、介護の現場を学ぶ。
西澤 凌さん・介護職(社会福祉士・精神保健福祉士)
ゴルフの経験を生かし
レクリエーションをしながら、
豊かな時間を提供する。
千葉県香取市にある特別養護老人ホーム「杜の家くりもと」で介護の仕事をする西澤凌さん。社会福祉の相談員を志す過程でこの仕事に出合ったという。
「母方の祖母がソーシャルワーカーで、困り事がある方の話を聞いて制度や支援に繋げる行政の相談員をしていたんです。大学受験で何を勉強しようか悩んでいるときに祖母から『楽しいよ』と聞いて、面白そうだなぁと。それで社会福祉を学びましたが、実際に福祉のサービスを受ける人たちが生活を整える様子を見る機会がなかったし、まずはケアを知ることから始めようと思ったんです」
高齢者一人ひとりに豊かなバックボーンがあり、みんな若い頃から様々な経験を積んできている。ゴルフ経験者もいれば、賞状をもらうほどの将棋の腕前を持つ方も。「杜の家くりもと」ではそういった得意分野を把握し、日常の楽しみとして取り入れている。西澤さんも長年培ったゴルフ経験を生かして対決。この日は熟練の腕で入居者さんの勝ち! また、個々の体の状態によって対応は様々。耳が聞こえづらい方にとホワイトボードを使って筆談でコミュニケーションを取る。
地元の流山からそう遠くない千葉県香取市にある福祉楽団は、高齢者福祉の他にブランド豚を育て飲食事業を展開する就労支援「恋する豚研究所」の運営でも知られている。小学校2年生からゴルフを嗜んでいた西澤さんも、練習の帰りに食事をしたことがあったそう。様々な分野にチャレンジする福祉楽団に、自分の視野も広がるはずと胸を躍らせて入職した。
「最初に感じたのは『難しいなあ』でした。健康状態は人によって違いますし、認知症で強い言葉を発する方もいて。ただ本人はとても切迫しているんですよね。先輩方に相談したら『お手伝いなど役割を持ってもらうと穏やかに過ごせることがあるよ』と教えてくれて、ひとつひとつ向き合うことが大切なんだなと感じました」

グラウンド・ゴルフとは、1982年に鳥取県で考案されたゴルフをベースにした生涯スポーツ。ゲートボールが団体競技でゲートを潜らせる必要があるのに対し、こちらは個人競技で広い場所でボールを打つことができる。ゴルフ経験者にはグラウンド・ゴルフが人気らしい。クラブには入居者さんの名前入り。
いずれは相談員の仕事に就くことを目指しつつ、現在はこんな瞬間にやりがいを感じるという。
「入居者さんが『おやすみ』と言って職員と部屋に戻っていく姿を見たときですね。元気に一日を終えて、今日を当たり前に終えられたことが嬉しくなります」
プロフィール

西澤 凌 介護職(社会福祉士・精神保健福祉士)
にしざわ・りょう|1999年、千葉県生まれ。武蔵野大学人間科学部を卒業後、社会福祉法人福祉楽団に入職。特別養護老人ホーム「杜の家くりもと」でユニットリーダーとして働く。社会福祉士、精神保健福祉士、介護職員初任者研修修了。趣味は小学校2年生からやっているゴルフ。
インフォメーション

杜の家くりもと
千葉県香取市にある社会福祉法人福祉楽団が運営する特別養護老人ホーム。2003年開設。共生型ショートステイ、認知症グループホーム、共生型デイサービス、訪問介護・居宅介護、居宅介護支援・相談支援に加え企業主導型保育、配食、福祉有償運送、認知症カフェなども展開。
ananの記事はこちら。
https://ananweb.jp/categories/lifestyle/68370
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