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宮津湾を一望する環境で、高齢者たちが健やかに過ごせるようケアを行う。
介護の仕事のことをちゃんと知ってみないか?
2025年10月9日
高齢者がイキイキと暮らす日々を支える、そういう仕事にどんなやりがいがあるのだろう。実際に取材をすると、働く若者たちは穏やかで、確かに充実した顔をしていた。さらに、介護に関わる仕事はクリエイティブの領域にもどんどん広がっている。働く意識も現場の雰囲気も多様に進化している介護のことを、僕たちはもっと知るべきだ。
自然豊かな宮津の地で、地域に根ざした介護を。
介護職・曽崎華乃さん、介護職(介護福祉士)・平野貴史さん
食事はユニット中央にあるダイニングで。朝、昼、夜と一人ひとりの健康状態に合わせた食事が1階の調理室で作られており、ユニットにいる職員が配膳を行う。一人で食べて食器を重ねるところまでできる人もいるし、必要があれば食器を持って介助を行うことも。
京都駅から京都縦貫自動車道を通ってまっすぐ北へ。日本三景で知られる天橋立のすぐ近くに「マ・ルート」はある。目の前に穏やかな宮津湾が広がる絶景のなか、高齢、児童、障害に関する福祉がごちゃまぜになった賑やかな複合施設だ。
「マ・ルート」の眼前には宮津湾。近くに天橋立がある風光明媚な環境だ。湾に面した個室も多く、1階のカフェからも広大な景色が見え、閉塞感が全くない。夏の花火大会には、空いっぱいに広がる花火を見に利用者の家族が訪れ賑やかな一日になるそう。そもそも利用者の大半が宮津出身者だから、家族が訪ねてくることはしょっちゅう。でも地域密着型の「マ・ルート」では、迎えるだけでなく、利用者たちと地元を訪れるツアーも開催している。
2階にある特別養護老人ホームの「エルダータウン」で働く曽崎華乃さんは近くの京丹後市出身。福祉の世界に入ったきっかけは幼少期に見た母の姿だった。
「祖母は難病で祖父には認知症があり、母はその介護をしながら私たちのことを育ててくれました。ダブルケアで忙しそうな姿を見て、中学生の頃から介護をする家族を助ける仕事に就きたいなぁと。介護系の高校から京都市内にある大学に進み、高齢者福祉をメインに学びました」
実習先を選ぶにあたり、教授から「『マ・ルート』はどう?」と提案され、みねやま福祉会へ。実習は京丹後市峰山町の「はごろも苑」だったが、実習の中で初めてこの場所を訪れた。
「賑やかやなぁと思いましたね。こどもたちがたくさんいるし、就労支援もあって、誰がスタッフで誰が利用者かわからない。すごくいいなと思いました」
しかし、現場には実習とは違う緊張感がある。当初は利用者とどう信頼関係を築いたらいいか悩み、試行錯誤の末、曽崎さんはある方法を編み出した。
「利用者さん一人ひとりに合ったキャラを演じてみたんです。そのうち『この人には明るいほうがいいかも』『ゆっくり喋れば答えてくれる』というのが掴めてきて。お風呂が苦手な利用者さんも入浴してくれましたし徐々に打ち解けました」
利用者のほとんどが宮津出身。「マ・ルート」では地域との結びつきを大切にしていて、施設の部屋やスペースを地元の人々に提供することもあるんだそう。
「宮津おどりの練習をしていた方々を利用者さんと一緒に眺めていたとき、車椅子に乗った状態で涙ぐみながら踊る仕草をしていらして。普段はっきりものを言われる方なんですけど、見たことがない表情だったので、その人の人生を考えさせられたというか。毎日が思い出ですね」
同じくエルダータウンで働く平野貴史さんはユニットの主任を務めている。
「僕の地元、京丹後は高齢の方が多い地域なんです。おばあちゃんにお使いを頼まれたり、ご近所さんに料理をお裾分けしてもらったり、お年寄りがいることが当たり前。自然と高齢者福祉の分野に行くんだろうなと思っていました。それに少子高齢化が進んでいるし、介護職なら仕事には困らんだろうと」
ダイニングには事務作業を行うための小さなデスクも。平野さんには主任としての事務仕事もあるため、ここでパソコンに向かうことも多い。利用者たちの状況や、スタッフのシフトなどをまとめて管理。利用者と同じ空間で作業ができるので、すぐに動けて安心だ。
住み慣れた環境で働きたいと思っていた平野さんは、京都市内の大学で社会福祉を学んでいた頃からUターン就職をすると決めていた。それに京丹後には様々な福祉施設を展開し、手厚いケアを行うみねやま福祉会があり、その存在も大きかった。入職後は京丹後市弥栄町の弥栄はごろも苑に配属された。
「ショートステイの部門で5年間働きました。これまで近所におじいちゃんやおばあちゃんはたくさんいたけど、認知症の方に関わるのは初めてで。昼と夜の時間がわからないとか、知識も心づもりもありましたけど、やっぱり少し驚きました」
時には容体が急変することもあり、辛いことも楽しいことも経験した。3年前に「マ・ルート」に移ってからは、共同生活を行う利用者たちの暮らしを見守っている。やりがいを感じる瞬間は?
「ご高齢の方の立場になると、身近な人が亡くなり、できていたことができなくなって、気持ちが落ちていくことばかりだと思うんです。入所後に『自分なんて死んだらいいんだ』と仰る方もいます。それでも、もう一回上を向いて残りの人生を頑張ってみよう、楽しもうと思ってもらえたら。そう考えて行動することは、他では味わえないやりがいだと思います。ずっと現場で働きたいです」
プロフィール
曽崎華乃 介護職
そざき・かの|2001年、京都府生まれ。大学時代に社会福祉法人みねやま福祉会で実習を行い、卒業後に入職、「マ・ルート」へ。将来は介護の狭間にいるダブルケアの人を助けたい。中高はソフトテニス部に所属。
平野貴史 介護職(介護福祉士)
ひらの・たかし|1995年、京都府生まれ。大学で社会福祉を学び、卒業後に社会福祉法人みねやま福祉会へ入職。「マ・ルート」の「エルダータウン」で主任を務める。学生時代はカヌー部に所属し、久美浜湾で練習。インターハイに出場した経験も。
インフォメーション
Ma・RooTs(マ・ルート)
社会福祉法人みねやま福祉会が営む、京都府宮津市の複合福祉施設。特別養護老人ホーム「エルダータウン」、通所支援「ワンダーハーバー」(就労継続支援B型・生活介護・放課後等デイ)、保育「キッズランド」を併設。「ごちゃまぜの福祉」を掲げ、カフェ『TEO-TORIATTE』やフリースペースを開き、年齢や障害の有無を超えた居場所をつくる。
ananの記事はこちら。
https://ananweb.jp/categories/lifestyle/68370
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