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「柚木沙弥郎 永遠のいま」に行く。

@東京オペラシティ アートギャラリー

ART

《ならぶ人》1982年 型染、絹 岩立フォークテキスタイルミュージアム蔵

 染色家、柚木沙弥郎の大回顧展「柚木沙弥郎 永遠のいま」が、『東京オペラシティ アートギャラリー』で開催中。2024年に101歳の生涯を閉じるまで、75年にわたって続いた創作活動の軌跡を代表作とともに辿る。

 展示は4章構成で、1章では、芹沢銈介に憧れて染色の道へ進み、型染の一技法である注染技法に取り組んだ初期の仕事を紹介。2章では、版画、ガラス絵、立体造形、絵本制作など、新たな表現を次々と模索していく姿が浮かび上がる。3章は「柚木を巡る旅」をテーマに、民藝との出会いの地である岡山、青春時代を過ごした長野、染色修業の起点となった静岡、敬愛する詩人、宮沢賢治の故郷である岩手、親交の深かった舩木家の窯元がある島根など、ゆかりの土地にまつわる作品や資料が並ぶ。また、制作に大きな影響を与えたインド、パリへの旅から生まれた仕事も公開される。4章では、「物心がついたのは80歳になってから」というユーモアあふれる言葉どおり、2000年代以降ますます活発になった活動を取り上げる。〈イデー〉での展示をはじめ、〈ディーン&デルーカ〉や〈エースホテル京都〉など商業空間での制作、若い世代との交流も新たな刺激となった。

《幕》1961年 型染、木綿 坂本善三美術館蔵

《「開運堂」広告 型染原画》2000年頃 型染、紙 開運堂蔵

《型染布「2016」》2016年 型染、紬 日本民藝館蔵 撮影:村林千賀子

《「DEAN & DELUCA」カフェのための作品原画》2021年 コラージュ、紙 ディーン&デルーカ蔵 撮影:奥田正治

 多彩な表現と尽きることのない好奇心が溢れる作品はいまもなお多くの人々を魅了し続けている。そのすべてが一堂に会するこの機会、ぜひ足を運びたい。

インフォメーション

柚木沙弥郎 永遠のいま

会期:10月24日(金)〜12月21日(日)
休館日:月曜日、月曜祝休日の翌火曜日
開館時間:11:00〜19:00(入場は18:30まで)
入館料:一般1,600円(1,400円)/大・高生1,000円(800円)、中学生以下無料。()内は各種割引料金。
場所:東京オペラシティ アートギャラリー 東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー3F 

Official Website
https://www.operacity.jp/ag/exh291/

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